10話目 楽しい時間と微妙な時間

あれから数日後


【学校】


拓海「やっほー!!!」


「え、なに。テンション高い」


拓海「そっちこそ!テンション低い!!」


「普通だよーふーつーう!」


拓海「えぇ!?まるで琉生みたいだよー!!」


琉生「誰が僕みたいって??」


拓海「おー!琉生!テンション低いのが琉生みたいって!!琉華が言ってた!!」


「はぁ!!?

違うわよ!!琉生!濡れ衣だわ!!

私は決してそんなこと言わないわ!

ねぇ!そうでしょ!?」


琉生「ぷッwwww」


「る、琉生?」


拓海「琉華ってば必死になっちゃって可愛い〜!」


「必死になるし焦るわよ!!」


拓海、琉生「「wwwww」」


「んもー!!!!」




楽しい時間が終わるのもあっという間

下校時間になった


拓海「琉華ー!!今日一緒に帰ろー!!」


琉生「……」


拓海と琉生が私のクラスまで来た


拓海の大きな声ですっごく視線を浴びてるが


「あー、ごめん。今日は考え事をしながら

帰りたいの」


拓海「考え事?俺たちにも教えろよ!“親友”だろ!」


“親友”…か……


「はは…そうだね。親友だね」


仮。だけどね。


琉生「………」


それとなんか、ずっと琉生から視線を

感じるんだけど……なんで…?汗


「な、なに?琉生??」


琉生「僕ほんとに思ってるから。」


「??なにを??」


琉生「親友って。思ってる。

ちゃんと大切な人って

琉華がいないと僕……死んじゃいそうだよ」


「そこまでではないでしょ?笑」


琉生「確かにそこまでじゃないかもしれないけど琉華のこと大切なんだ。

それをわかってほしい。

拓海だってそうだろ?」


拓海「もちろん!!

親友っていうのは、助け合ってどんな時も一緒で乗り越える!

そしてなんでも話せるような親友なんだ!」


「そう。

けど、私、あなた達を信じてない。信用も

ただの仮の友達だって思ってる。

今あなた達が言ったことも本心かどうかも

わからないし」


琉生「琉華になにがあったかはわかんないけど、僕達は親友って思ってるから。」


拓海「うんうん!!勝手に思ってる!」


「そっか…

じゃあばいばい。また明日」


拓海「うん!!また明日!!」


琉生「またな…!」





私たちに明日なんてなかったんだ

これから何があるか知ってれば

全部話してたかもしれないなぁ

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