電飾やまだ銀杏もおちつくさず

【読み】

 でんしよくやまだぎんなんもおちつくさず


【季語】

 銀杏(晩冬)


【大意】

 銀杏もまだ落ち尽くさないいちょう(並木)にイルミネーションがともることである。


【附記】

 題して「大阪は御堂筋のイルミネーシヨンを見る」。御堂筋は松尾芭蕉の没した屋敷の面していた通りであり、それを記念する石碑が立っている。

 下五は「落ち」とでもすれば字余りを避けられる。そうしないのは悪手かもしれない。

 なお、「イルミネーション」を季語とする説もあると聞く。


【例句】

 ぎんなんも落るや神の旅支度 桃隣とうりん


 夏衣いまだしらみをとりつくさず 芭蕉

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