【読み】

　そぼぬれてひとたたずめりはるのあめ

【季語】

　春の雨（春）

【大意】

　春の雨にずぶぬれになって人がたたずんでいることである。

【附記】

　ホラー風味とでも評せようか。

【例歌】

　我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁（あかとき）露に我が立ち濡れし　大伯皇女

【例句】

　梨の園に人彳めりおぼろ月　蕪村

　春雨や柳の中を濡れて行く　夏目漱石

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