双子の夢と死生観
第1話
「よし、風呂に入ろう。」
この言葉と共に連想するものは何だろう。
もちろん僕は女性の裸だ。
幼馴染の女の子の口からお風呂に入ろうなど言われたら、混浴を想像してしまうだろう。
しかし、その結果僕はとてつもなく落ち込むことになった。
別に、僕一人で風呂に入ったわけでもない。
天堂姉妹に加えて妹の蒼も加えて3人の女の子と混浴ができたのです。
しかも、3人とも水着など付けないすっぽんぽんスタイル、いつかパリのコレクションに旋風を巻き起こす日本の伝統フロファッションを惜しみなく披露してくれていたのです。
それなのに、僕が落ち込むことになったのは満月の一言だった。
「鬼のに比べたら仁君のってカワイイね。」
鬼のアレで前後不覚になり倒れた満月は、
「次はあんな無様を晒さないから、もっと訓練を積んで耐性をつけるんだから。」
と、生き込んでた、満月は手っ取り早く身近な僕のちん〇で克服しようと襲い掛かってきたのである。
結果、先のセリフとなり僕は風呂場の床にorzとうずくまることになった。
「今のはきついな、仁こっち見ろ。」
僕のそばに旭が屈んで肩をもって慰めたくれるみたいだ。
「これでおっきくなるだろ。」
旭は空いた手で自分の胸をすくい上げてボヨヨンボヨヨンとしている。
「母さん、涙で何にも見えないや。」
「何でだよ。そこは男らしく私の胸や足の間をガン見して心もアソコもおっきくなるところだろ。」
「旭が男らしいのは知っているけど、これは最早行きすぎだろう。これじゃぁ、男らしいよりゲスいってレベルだぞ。」
「お前、女のオッパイや股間が目の前にあって何が不満なんだよ。」
「恥じらいだよ。恥じらいが無けりゃ犬猫と変わらんわ。」
「ならばこれでどうだ。」
旭は傍にいた満月が体にまいていたバスタオルをはぎっとった。
「……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
一瞬あっけにとられた満月だが、僕の前に生まれたままの姿、健康的に成長された裸体を晒していることに気が付くと、叫びをあげて手で体を隠そうとする。
その姿がめっちゃエロイ。
必死に手で身体を隠そうとするものの、手では隠し切れないくらい満月の胸は大きいのに、旭が満月の一方の手を掴んで立たせようとするので、屈もうとする満月はなまめかしいポーズで隠しきれない裸体を僕の前にさらしている。
加えて言うと、満月はまだ体を洗ってないので鬼のち〇こ汁でベタベタです。
「いやぁぁー、見ないでぇー。」
「あっ、おっきくなった。」
「見るなぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
旭一人に僕と満月の二人がまとめていじられている中、一人我関せずだった蒼が体を洗い終わって湯船に向かっていった。
「お兄ちゃん達、じゃれるのはいいけど早く体洗った方がいいよ。マジで汚いから。」
言われて思い出した、そう僕たちは鬼の返り血でベタベタになった体を洗いに風呂場に来たのだ。
風呂場は今更だが4人が一緒に入っても余裕があるほど広々とした和風の檜造の風呂だ。
そこの洗い場も旅館の風呂場みたいに広いので3人並んで体を洗うことにした。
最初は自分で洗おうとしていたのだが、満月が背中を洗うと寄ってきて、続いて旭が割って入り僕の頭を洗おうとし始めた。
それに満月が対抗して旭がさらに煽るを繰り返すことで3人でもみくちゃになって洗い合うことになった。
僕としてはアワアワでヌルヌルになって3人でもみくちゃになるとオッパイやお尻、太ももなどの柔らかい部分が体中に押し付けられて気持ちが良かった。
しかし、子供のころに一緒に入っていた時のことを思い出してほっこり、してたら2人のオッパイが左右から僕の顔に押し付けられる、胸や股間をまさぐられたり、逆に僕の手が彼女たちのそこに滑り込んだりするもんだから、やはり僕たちにはまだ早いプレイだと思う。
それ故、抵抗を試みるものの、旭は体力では男勝りもいいところなうえに、ヌルヌルしているこの状態ではうまく力が入れられないのに、そんな状態でも満月がうまく体を掴んでこちらを転がしてくる。
「くっ、なんかつかめた。?なんだ、この柔らかいのは。」
「うっん、やっるな私の胸を鷲掴みにしてくるとは。」
「わぁ、これ旭のオッパイかよ。」
「きゃっ、仁君ちょっと力が強いよ。ん、感じちゃ―――」
「わーぁぁぁぁぁ、ごめん満月、って、なんか手のひらにコリッとした感触が?」
「やぁ、つまんじゃだめぇぇぇぇぇ。」
「てぇ、これはぁぶぅ。」
「こら、仁。いきなりヒトのわきに顔をつ込むなよ。くすぐったいだろう。」
「ふがぁもふぅが!」
「やぁーん、ぬるぬるでなんか固いのがあったりふにゃふにゃだったりしてて、面白ーい。」
「ハハハ、くすぐったいってぇの、そーれ仕返しだぁ。」
くんずほぐれつを繰り返しながらじゃれついている僕たちから離れて、一人で湯船につかっていた蒼は僕たちのさまを見ながらため息をついていた。
「はぁー、お兄ちゃん達楽しそうだなぁ。蒼も混ぜてほしいけど……お邪魔だよね。お兄ちゃんは、たぶん神剣の事を誤解してるかしっかり理解してなんだよね、アレ。」
蒼は兄のことはどちらかと言うと好きなほうではあるが、同じくらいの幼馴染の双子の姉に当たる二人のことも好きなのである。
「お姉さまたちは神剣のことは理解してるんだよね。そのうえでそうやっているってことは、ふたりとも自分がお兄ちゃんに殺してほしいと思っているってことになるんだよね。」
楽しそうな3人を見ながら憂鬱にため息をつく、そんな蒼に僕は気が付かないはずもなく。
いえ、すみません、そんな余裕ありません。
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