第170話、エピローグの二、魔王軍襲来
魔の王は、悪戯に人々の心を底無しの闇へと引き摺り込む。
人の望みと救いの道を知り、最悪の機を読み、悪の思考を持って仕掛け、その道を容易く閉ざす。
「――アスラ」
時が止まる。
「…………」
相対さんと気構えていたソウマを始め、その一言を耳にした者達は脳天から血の気が失せる。
目を見開き、自ずと……驚愕の眼差しで視線を向ける。
魔王と【沼の悪魔】を前に、兵士達の心の拠り所となっていた存在に衆目が向けられる。
「…………」
「…………」
意図を察した鬼のもう良いのかと伺う視線に、魔王が肩をすくめていた。
冷たい沈黙の中で交わされた無言のやり取り。
するとアスラは巨大な戟を担ぎ、集中する視線などお構い無しに魔王の元へと歩んでいく。
まるで王の指示を受けて仕方なくこちらにいたかのような印象を、誰もが受ける。
「ぁぁ…………」
「全知全能なる光の神よっ……、どうか……どうかっ……!」
「…………」
恐ろしいあまりに思い付きもしなかった“最悪”の展開を目の当たりにし、それでも無意識に理解を拒んでいた人々。
遠ざかる鬼の背に拠り所を失ったことを解し、その瞬間から心はどこまでも堕ちていく。
通常であれば不自然な加入からも考えられる想定すべき事態だ。
だがアスラとは、古今無双の武力にて我が道を行く者のはず。
このような強さを持つ者がどうして誰かに従っていると考えられるだろうか。
……いや。
――俺は師のような存在に恵まれたに過ぎん。
謎に包まれていた『師』の存在。
「どうした、揃いも揃って顔色が悪い。ひょっとして……有りもしない光でも見えていたのか?」
アスラ自身が、己よりも強いと言う。
誰一人まともに鬼の師の存在を信じてはいなかったが、あの魔力を見てしまった。
「ふっ、随分と助けられたと聞く。俺がアスラを付けなければ死んでいた者も多いんじゃないか? これでも礼はないのか?」
師から授かったという“黒”い戟。
次々とパズルが組み合わさるように合点がいく。
「さぁ、どうする」
勝てない。アスラが敵対すれば、勝ちの目がない。これも魔王の謀略の上なのか、その強さを見せ付けられているからこそ確信してしまう。
「これならどうしようもなく物分かりが悪いお前達にもはっきりと理解できただろう。お前達はとことん俺によって生かされている」
魔王が右にアスラ、左に【沼の悪魔】を従え、大仰にして言う。
「いや、生と死だけではない。希望も絶望も、俺の意のままだ」
倒す倒さない、戦う戦わないですらない。敵足り得ない。
ただ狡知のままに操り、弄ぶ。
己が目で魔王という存在を知り、寒気に震えが止まらない。刻まれた昏い絶望感により、沈み込んでいく。
『カッカッ! えらい事になってしもうたのぅ、人族共よ。これ程の酷な仕打ちをようも思い付くものよ!』
娯楽を楽しむが如く胡座をかいて宙に浮く【沼の悪魔】が愉快げに嗤う。
「っ…………」
今更ながらクリストフがセレスティアの先の言動の真意を察する。
セレスティアが早々に打つ手がないと言ったのも、これを見抜いていたが為だった。
初めから知っていて尚、アスラにグンドウやラギーリン、そして魔王軍を相手取らせる目的で利用していたのだ。
だが魔王はそうせざるを得ないのも承知で、一連の流れを組み立て、弄んでいた。
「この感じだとモリーと手合わせしたんだろう? どうだった?」
「魔術師とは総じて貧弱としておりましたが、この者は配下足り得るかと」
無聊は慰められたとする鬼。
『なんで此奴はこんな魔術師に偏見を持っとるんじゃ?』
目の前で交わされる親しげな会話の様子に、残酷な現実を否応なく解してしまう。
一人、また一人と、崩れ落ちる。
「気が合いそうで良かったよ。それで、勇者達は?」
「……俺には価値を見出せませぬ。一級の魔力はあれど、強きとみれば怯むばかり」
「あぁ、そっか」
「ただし……」
アスラの眼光が…………エリカを捉えた。
「っ……!」
「……あの者だけは見込みがあるかと。俺ならばあれをお側に推薦します」
深く居合いの構えを取るエリカを守るように、騎士やオズワルドが前へ出る。
「御身とあの者の子ならば、御身に遠く及ばないまでもさぞ立派な武人になられるかと」
「……あ、あぁ、本当? ……ちなみに何で?」
「先程の御技を目にした後で、あの威勢。武への姿勢。初見時にもあの者だけは常に俺の首を狙い、無垢な振りをして情報を引き出そうともしておりました。既に敵対の可能性を考慮していたのでしょう」
確かに愕然とするこの場において、セレスティアだけでなく、エリカもさほど驚いているようには見えない。
「まぁ……賢い子ではあるな」
「では捕えても?」
戟で肩を叩き始めるアスラに、戦意を察して騒めきの波紋が広がる。
この鬼の行動を制することができるのは、魔王のみだ。
「――させません」
鬼の気を押し退けるように、凄まじい殺気を放つセレスティアが前へ出でる。
「……威勢の良さは血筋だったか。多少は振るい甲斐がありそうだ」
緊迫していくセレスティアとアスラ。
「やる気だなぁ。……モリー、固まってるあの魔物達が元に戻る見込みは?」
『無いな。悪魔の能力ではどうにもならん。……儂がやるか?』
「頼むよ。できるだけ……」
『重々、分かっとる、こやつ等ならばこれで一撃じゃ。――〈ムスケルの斬魂〉』
モリーと呼ばれた【沼の悪魔】の足元より、どす黒い濁った魂魄がぼこぼこと湧き出る。
『人族共が邪魔で邪魔で……ばら撒けんのぅ。仕方なし、魔物の元まで運べぃ』
骨の群勢が斬魂を一つ一つ掬い上げてラギーリンの支配を受けた魔物達へと運んでいく。
どろりとしたそれを、命令も受けられず苦痛に涙するだけの案山子と化した魔物へ放る。
「っ……――――」
細切れとなり、数多の断片と弾けて即死した……。
「ひっ……!?」
「っ、なんという魔術なのだっ……」
触れただけで斬り刻まれる霊体を召喚していた。
『この場の斬った斬られたの記憶を呪いとして摘出した。……この者等は儂をしても憐れじゃ。せめて戦場にて戦士として、最中にある戦の中で眠るがいいわい』
最早、何もかもが曖昧になった戦場にて、解放の希望を待つ魔物達が歓喜しながら霊魂を受け入れて行く。
「アスラ、これが終わるまでは好きにしていい」
「はっ、では……」
暴力の権化たるアスラが、凍える殺意が宿る光迸るセレスティアへ歩んで行く。
そして悲鳴を上げて焦燥する兵達を他所にセレスティアも、怯えも震えもなくあの鬼へと歩む。
「セレスティア様っ! 彼奴はなりませんっ! ご承知のはずっ、危険極まり無い!!」
「クリストフ、あなたに……これだけは譲れないというものはありますか?」
「ッ…………」
無礼も承知で肩を掴んだクリストフは、セレスティアの気配に寒気を覚える。
「私にはあります。我慢ならないのです…………あぁ、本当に譲れないものばかり」
深い失意に呑み込まれて冷え切った戦場において、ただ一人内なる傲慢の炎を燃え上がらせる。
「全てにおいて栄えある称号に相応しいと示さなければならないのです。そう、当然強さにおいても……」
大国の王女として誰もが十分以上に認めている。しかしアスラよりも強くなければ満足できないという。
「あらゆる面において私が第一であることを、私は求めます」
「その御託が何の足しになる。来い、本当に戦う気があるのならな」
「興味深い物言いですね。私も訊ねたいくらいです」
「何をだ?」
「この私に、あなたが勝てるつもりなのですか?」
黎明の剣を手に、威光を表して眩く輝くセレスティア。
「……饒舌なのは結構だが、さっさと来い。俺はその小娘に用がある…………ッ!」
飛び退いたアスラのいた位置に、光の剣や槍が降り注ぐ。
「ッ――――」
同時に飛び退いた位置にも降下しており、行動を誘発させられたと知って戟を頭上で回転させて刃の雨を弾く。
「私からあなたに与える慈悲です。これで一度は見逃しました。油断したあなたを倒しても意味はありませんから」
「ふっ、遠慮などせず胴なり何なり狙えばいいものを……」
胴などを無防備にしていたアスラが光刃を弾き終わるのを見届け、セレスティアは改めて装飾剣を構える。
「……後悔するなよ。雑魚には振るわんつもりだったが、望むのならば致し方なし」
【沼の悪魔】の際と同じく、力みにより全身が膨れ上がるアスラの眼光に熱が込められた。
「……やべぇな。マジかよ、あのお姫様。………っ」
あの鬼と見劣りせずに衝突する王女から、魔王へ視線を戻すソウマ。
魔王の目は、こちらへ向けられていた。
…………いや、違う。
自分ではなく、腕で制しているハクトだ。
「…………」
「…………」
仄かに白く発光するハクトの表情は、悔しげで険しい。
視線を交わせる魔王が、軽く手招きする。
今の
兵士達と横並び、ソウマに庇われ、ラギーリンへも立ち向かえず、死を恐れて難行からは目を逸らす…………その程度を手遊び代わりに見てやる、との皮肉なのか。
並んでいるな、抜き出ろ、抜き出た背で見せ、勇者と呼ばせろ。“退屈”や“常識”の皮を破り捨て、そのくらいはやってみせろ。限界くらいは超えてみせろ、との嘆きなのか。
傲慢な魔王らしく、一方的に手合わせを強要している。
「ッ…………」
――熱くなる感情のままに、自然と剣を抜いていた。
「さて、遊んでやる」
互いに合意が交わされ、戦闘という名の茶番が決定する。
「バカっ! なにやってんだ! 奴をその気にさせんなってっ! 避けられる戦闘は避けろっ!」
宝剣グレイの元へ向かう魔王を目にして、焦燥感に駆られるソウマがハクトを制止する。
「エリカも言ってたし、今倒した方がいいに決まってる。それにこの状況で指名されたら、出るしかないだろ」
「っ……いいか、よく聞け。俺には妹弟子がいた」
覚えのある迷いのない目に嫌な予感を加速させるソウマが、真正面からハクトの道を遮る。
「師匠が連れて来たそいつは無鉄砲で、強きと見れば人だろうが魔物だろうが食ってかかる奴だった。でも俺もそうで、よく連んで腕試しをしてたんだ」
「…………」
「時間が無いから結論だけ言うぞ。そんな無謀を続けた結果、そいつは死んだ」
「…………」
「英雄なんてものは幻想だ。無謀に無謀を重ねて何度も幸運に恵まれて、それに合わせて頭抜けた実力を持った奴だけがなれる馬鹿げたものなんだよ」
「……そうだ。だからこそオレは、こういう時に立ち向かえる英雄になりたい」
一つ深呼吸をしたハクトが……踏み出す。
「英雄は強くてカッコいい。他人にはできないことをやってのけて、どこまでも真っ直ぐで、誰よりも前に出て強敵に立ち向かう。オレは…………」
黒騎士やグラスを脳裏に浮かべ、疑い無き正義をイメージしながら歩む。
彼等ならどう戦うか、英雄の戦いを想像しながら歩んでいく。
「……オレはそういう英雄になりたい」
「ガキかっ! 魔王相手じゃ死ぬだけだ!」
引き抜いたグレイを見つめていた魔王がやがてそれを担ぎ、歩む。
ソウマの目に映るその挙動には、一切の隙がない。
「死にたくないか? なら強くなればいい。巨悪を挫きたいか? なら強くなれ。誰もが認める英雄になりたいか? なら今強くなれ」
「はっ…………あぁ、そうするさ」
吐き捨てるように返し、馬鹿げた怪力で引き抜いたオークの大剣を左手に歩み出る。
英雄の先には苦難があり、英雄の後には笑顔が花咲く。
強く、勇ましく、優しい。
昔、母に読み聞かせられたあの胸を滾らせた英雄譚を、自らの手で。
「魔王はここだ。この首、獲ってみせろ」
「あぁ、――やってやるさッッ!!」
白き閃光が駆け抜け、剣戟音が鳴り響く。
「ハクト君っ!」
「っ…………」
白と黒がぶつかり、状況が周囲に伝わる。
「待てっ、君や王女様はダメだっ!」
飛び出そうとするオズワルドとエリカを、ランスとアサンシアが抑える。
「足りないな」
「――カハッ!?」
迸る純白の魔力を込めた剣と大剣は軽く受け止められ、難なく横蹴りにて飛ばされる。
「これ時点で先程のラギーリンとかいうのに斬り殺されているぞ?」
「くっ……!」
「惜しむな。全力を出した上でまだ先を求めろ。それでも足りないのだから、お前如きが出し惜しむな」
「ッッ――――」
黙れとばかりに更なる魔力を練り出して左手に渦巻かせる。
「オラァァ!」
構わず地面へ魔力を叩き込み、盛大に土を舞い上がらせる。
「多少は考えるようになったか」
視界を塞ぐ土煙りを破って突貫したハクトの片手剣を塞ぐ。
「だが――」
「グッ!? くそっ……!!」
剣は受け流されて弾き飛ばされ、腕が掴まれ、捻り上げられた。
「まだ工夫が足りない。安直の域を出ない」
「っ、お前なんかに言われたくないっ!」
背後から耳元で囁く魔王へ、左手の大剣で牽制する。
「技自体の出来はいい。それがあって何故足踏みをしている」
「っ……!?」
腕ごと背を押し出されただけで、出鱈目に振り回された大剣は空振りする。
先程の大規模な魔術は凄まじいの一言だが、何かしらの抜け道や攻略法はありそうであった。大技にはそういった打開策が大抵存在する。
だが今の魔王は単純に巧みで、穴がない。
「フッ――――!!」
地面を炸裂させて疾く駆けるハクトが、突き立っていた無骨な剣を抜き双剣で挑む。
「そうだ、それでいい。だがまだやれるだろ?」
「ゴ、ハッ……。…………ッッ!!」
拙くも怒涛の連撃を難なく魔王に避けられる。避けざまに膝蹴りを腹に受け、身体がくの字に折れるも、悶絶すること二秒で唇を噛み締めて双剣を走らせる。
「足りないな」
見るも軽快に跳ねたグレイにより、弾かれた双剣が宙を舞う。
「くそっ……!」
「あの……速さとかが足りない」
「黙れッ!」
魔王を中心に加速する白き光が高速で行き来する。
駆け抜ける中で大剣を抜き、魔王へ振り抜く。
「ウォォオオオオオオオ!!」
取り巻く魔力が増大し、反して激しさが落ち着く。
「――ハァアア!!」
剣戟の瞬間、ハクトの背から白き魔力が翼となって噴き出る。
戦場をぴりぴりと焼く程の高純度の魔力。
天啓を得たように、白き魔力によりハクトは更なる進化を獲得し始めていた。
「やればできるじゃないか。いい子だ、ハクト」
「うるさいッ!!」
戦場に残ったのは、この二つの光だけ。
あのアスラと魔王を相手に、不屈の道を行く二人。
だが……立ち上がれない。
誰の目から見ても魔王は遊んでいる。無駄なのは明白であった。
「ソウマさん! あの子はどうする!?」
「……あぁくそっ、仕方ねぇなぁ!! これだから俺ってやつぁ! 拳握り込んだら後には引けねぇ!」
立ち向かえる者は、愚か者のみ。
飛び出したソウマの右拳に、炎が燃える。
「それが武闘家ってもんだッ!!」
背に繰り出した拳はするりと避けられるも、その速度は電雷の如く。
「〈
炎雷を拳に宿したソウマが、ハクトと共に魔王の前に立つ。
「もうやるしかねぇ! 今ここで魔王を倒すぞ!」
「……あぁ!」
その様子を前に魔王は……。
「それでいい。俺を相手に有りもしない勝利を求めろ。そうすれば、英雄くらいにはなれるだろう」
涼しげにグレイを肩に担ぎ、まるで更なる恐怖をどう与えようかと思案するように愉しげに笑う……。
そして、
「――ハァ!!」
「…………」
触れれば立ち所に破砕される戟を掻い潜り、セレスティアの剣が次々と迫る。
速さと巧さ、これらは確かに身を見張るものがあった。
しかし、経験豊かなアスラの目はすぐに慣れる。
「グッ!?」
「セレスティア様っ!!」
戟の矛先がセレスティアの肩を突き刺し……そのまま高々と立ち上がる。
「……分からんでもない。その美しさ、強さ、十分と言えばそれまでだ。だが――」
「――――」
薄っすらと、宙吊りにされるセレスティアが酷薄に微笑む。
「〈
「ッ……!」
セレスティアの身体が閃光に溢れ、炸裂した。
「ヌグァッ!?」
離れて見守っていたクリストフが堪らず悶絶する眩さ。
「ッ――――」
アスラが咄嗟に腹元に生まれた強烈な剣気を掴む。
「ッ……!?」
「……全てこの一撃の為だったか」
目眩いの中で、しっかりとその存在を理解する。
「血を流したのはいつぶりか……。初見の際より今の今まで俺に誤った実力を認識させていたのは、この時の為だったか」
「……まさか防がれるとは思いませんでした」
「気が強過ぎたな」
鬼が開眼する。
目に映るは、腹部に迫った剣先に黒き閃光を宿した装飾剣。
その刃を鷲掴み血の滴る左手。
「これほどならば選ばれたのも納得だ。だがまぁ……」
「譲るつもりはないのでしょう? 私もです」
鬼が、獰猛に笑った。
『どちらも楽しそうじゃのぅ、ちと寂しいわぃ。…………ん?』
「…………」
タタタ……、と遠くから駆けて来た人物へ視線を向ける。
「け、剣聖殿まで立ち上がったぞ……」
「あの【沼の悪魔】に……」
剣聖リリアが、凶魔を前に剣を構えた。
『…………なんで?』
心の底から飛び出た疑問のようであった。
『遠〜くの方からわざわざ走って来おって……なんでじゃ?』
「たまたま偶然、本当に奇跡的にあなたの雷で助かった。だからお礼に相手をしてあげる」
『長き時を経て、“お礼”の意味が変わったんか……?』
リリアまでが【沼の悪魔】相手にも、平然と睨み付けて相対している。
王女セレスティアも、ハクトも……。
それぞれがこの絶望的な状況においても、勇ましく立ち向かっていた。
その姿に消沈していた者達の心に僅かな光が――
『まぁ、何にしてもぉ……三体、二体、一体。ほれ、時間切れじゃ』
「…………?」
――来い、〈歌怨危機・ゼナ〉……。
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