第30話 レクス達の事情1
孤児院にアッシュが来て、俺たちは凄く楽しかった。
アッシュは言葉は多くないけど、包み込む様な、なんか暖かい雰囲気を持っている。
まるで かあちゃんみたいな……
いや、アッシュは男だから、とうちゃんか。
だから、エミーもフェルも、人見知りの激しいルーシェも、そしてマーニも、すぐにアッシュを好きになったんだ。
飯をくれたからだけじゃない。
きっと、会ったヤツ皆がアッシュを好きになると思う。
アッシュが帰った後も、皆なんだかほっこりした気持ちでいた。
すると、シスターが部屋から出てきた。
シスターが普通に歩いてだ。
ビックリして
「シスター!どうしたんだ!大丈夫なのか?!」
ワラワラとシスターの元に皆で寄っていく。
「レクス、大丈夫ですよ。アシュレイさんがね、お薬をくれたんです。それが凄く効いたみたいでね?すっかり元気になりました。」
「シスター、本当に!?」
「やったぁぁ!」
「うわぁぁん!良かったぁー!」
口々にそう言い、皆がシスターに抱きつきに行く。
皆本当に心配してたんだ。
シスターの顔色が凄く良い。
目の下のクマもないし、頬も、表情も明るくなっている。
良かった。
本当に良かった!
シスターの部屋に行ったとき、アッシュはシスターに薬を渡したのか。
でも、薬が効くのが早くないか?
どうでもいいか、そんなこと。
とにかく、シスターが元気になったんだ!
俺達は嬉しくて、皆ではしゃいでた。
アッシュは本当に良いヤツだ!
明日アッシュに会ってお礼を言わなきゃな!
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