第24話
いやー、ギルド出てから人探してるけど全然いないんですけど。どうゆう事ですかねー、これ。まあ、街の人達はどっか行ったのは知ってるよ。でも、ギルドの職員がいないのはおかしくない?職務放棄だよ?警察に捕まっちゃうよ?いるのか知らないけど。あ、衛兵はいるか。でも、職務放棄だけじゃ捕まらないか。
そんなこと考えてたら宿に到着しましたー。それでさ、到着したのはいいんだけどね、食事ってゆうか食べ物は腰につけてるポーチに入ってるから宿に来る必要なかったんだよね。まあ、でも宿だし何かしら食べ物があるでしょ。え?泥棒?違う違う。借りるだけだし、後でお金は払うから大丈夫(覚えてたらだけど)
さて、宿に入りますかね。おじゃましまーす。
えーと、食堂は入り口から入って確か右側だったはず。
あ、良かった、合ってた合ってた。さーて、何があるかなー。
ガチャガチャ
ん?なんかガチャガチャ聞こえる。誰かいるのかな?危ない人かもしれないし武器だけでもポーチから出しとこうかな。
そーと、さて誰がいるのかな?……あれ?なんでリンネルがいるの?確か宿屋のオバチャンに頼んだような気がするんだけど……。うん、リンネルに聞けばいいことだよね。
「リンネル、何やってるの?」
「ん?おお!美咲ではないか!いつ戻ってきたのじゃ?はむっ」
「戻って来たのはさっきだけど、なんでリンネルはここに居るの?確か宿屋のオバチャンに私頼んだはずなんだけど?
「む?なんでと言われてものぉ。何故か儂だけ転移?出来なかったのじゃ。他の者はどこかへ行ってしまったがの」
えー、どこか行ったてそれはないわー。それに転移出来なかったってどうゆうこと?みんな出来たのに1人だけ出来ないっておかしくない?まぁ、ギレゴウルさんに聞けばいいか。とりあえず今は食べ物を集めようかな。おっと、武器はしまっておこうっと。
えーと、何かあるかな?……うん、見事に少なくなってる。残ってるのが調理しないといけないのしか残ってない。…………はあ、ちょっとリンネルさんや食べ過ぎじゃないですかね!これ後でお金払うの私なんですけど!まあ、払うかどうかは覚えてたらだけどね。
「ねえリンネル、無くなってきたからって調理しないといけないのにまで手を出さないでよ。私も少し要るんだから」
「む、なんじゃ美咲も食べたかったのなら早く言えばよかったのにのう。そしたら少しくらい残しておけたんじゃがのう」
「いや、私じゃないんだけど、ギルドで受けた依頼で行った先で知り合った人がお腹が空いてたから、ギルドの食堂で何か食べようとしたんだけど誰もいなかったんだよね。それで宿の食堂で何か探そうとしたらリンネルがいたんだよね」
「ふむ、なるほどのぉ。それは申し訳ないことをしたのぉ。……よし、ならば儂が一肌脱ごうかのう!」
おー、なんかリンネルが張りきりだした。でも何するんだろう?料理だとしたら出来るのかな?料理してるところ見たことないから分からないけど。まあ、出来なかったら私が少し料理出来るからその時は私がすればいいか。
「それで、リンネルは何しようとしてるの?」
「ん?何って、料理をするに決まっておるじゃろう。それ以外になにをするんじゃ?」
ですよねー、やっぱり料理できますよねー。まぁ、出来なかったらそんなに張りきらないか。
「まあ、うん。と、ところで何を作るの。主食はリンネルが食べたからないけど、あとお肉も」
「む、そうじゃった。んー、どうしたものかのう。……あ、そうじゃ、ギルドには食堂があるのじゃったな?」
「ん?あるけどそれがどうしたの?」
「いやなに、何もここで作る必要がないと思っての。美咲だけがここに居るということはじゃ、その行った先で会った者はギルドに居ることになる。よってここで作るよりギルドで作った方が良い、という訳じゃ」
「あー、なるほどね。リンネルって頭良かったんだね」
「それはちと、馬鹿にし過ぎではないかの。まあ、それはよい。では、ギルドに行こうではないか」
「あ、うん。わかった、案内するね」
「うむ、頼んだのじゃ」
「リンネル、着いたよ。ここがギルドだよ。中で待ってるはずだから入ろうか」
「うむ、そうじゃな」
あ、そういえば、私ギルドから出てからかなり時間たってるんだよね。たぶん、いや、絶対にギレゴウルさんいるんだろうな。まあ、ファギルスさんにギレゴウルさんが戻ってきたら、私が宿屋に戻って食べ物取りに行ったって、伝えてもらうように言ったし大丈夫だよね。てか、大丈夫だと思いたい。
「すいません今戻りました」
「よお、雨音。一応はファギルスからから聞いてはいるがどこにも行くなって言ったよな。まあ、説教は後でするとして、さっきから気になってたんだが紹介してもらってもいいか?」
「あ、そうでした。えと、彼女はリンネルって言います。私と一緒に旅をしてる仲間です。リンネル、こちらはギレゴウルさん、私の冒険者の先輩だよ。それで、あそこに座ってるのが依頼であったファギルスさん。で、お腹が空いてるのがあの人だよ」
「ふむ、リンネルじゃ。よろしく頼むのじゃ」
「おう、ギレゴウルだよろしく頼む」
うん、ファギルスさんはこっちに来ないでお辞儀だけリンネルにしたけど、動きたく無い程お腹が空いてるのかな?
「とりあえず儂は厨房に行ってくるかの。ところでファギルスというものは何か好き嫌いはあるのかのう?」
「さあ?分からないからちょっと聞いてくるね」
「うむ、頼んだのじゃ」
「あの、ファギルスさん。私の仲間のリンネルって言うんですけど、リンネルが料理するので好き嫌いを聞きに来たんですけど何かありますか?」
「好き嫌いですか?好き嫌いと言われましてもこちらの食べ物を食べたことがないのでわかりませんね。でも、こちらのお酒は美味しかったですよ」
あー、そうだった。ファギルスさんはこの世界の住人じゃなかったんだった。すっかり忘れてたよ。まあとりあえず、分からないから適当に作ってもらおうかな。
「わかりました、それじゃあ適当に作ってもらってきますね。できたら持って来るので待っててくださいね」
「はい、ありがとうございます。それではよろしくお願いしますね」
さて、私もリンネルの手伝いでもしようかな。とりあえず、手当たり次第に作ってみようかな。あ、ギレゴウルさんのお説教残ってるの忘れてた。まあ、悩んだからってお説教が無くなる訳じゃないし行くしかないか。ギレゴウルさんめっちゃこっち見てるし早く行こう。
はあ、この時が来てしまった……。お説教やだなあ。まあ、やだって言ったって私の自業自得なんだけどね。
すうぅ、はあぁ。よし覚悟はできた(どうでもいい覚悟だけど)。さあ、どこからでもかかってこい!
「なあ雨音、今から怒られるのわかっててその態度なんだな。はあ、ファギルスに伝言を頼んで出って言ったから少しくらいは説教を軽くしてやろうと思ったが、やめとくか」
「すいまんでしたあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「謝るぐらいなら最初からすんなよ。たく、まあいい。これからは依頼で組んだパーティーリーダーの言うことは聞けよ。まあ、もしも理不尽な事を言われたら聞かなくていいからな」
「わかりました!以後このようなことが無いよう気を付けます!」
「よろしい、では説教はこれで終わりにする。………が、今からとても需要なことを話し合う。いいか、どこにも行かないでファギルスのところに行くぞ」
はあ、お説教が終わったと思ったけど次は何なんだろう?嫌な予感しかしないよ。
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