第8話 現代兵器の力

ユーラリカside

「こちらUS- N-13、目標に動きあり、敵兵が陣形を組見始めている、恐らく出撃準備である」

『こちらHQ、了解した、目標の進路が判明するまで監視を続けよ』

「こちらU-2 N-13、了解」


『こちらU-2 N-13、了解』

「よし、全部隊に通達、出撃準備開始!砲兵隊は射撃方角をいつでも変えることができるように準備!攻撃ヘリは命令がありしだい飛べるようにしろ!」

「了解」

あわただしく動き始める基地。

訓練から帰還し、燃料補給を受ける攻撃ヘリ、砲弾を積み込む自走砲、最終点検をする戦車、次々と兵員輸送車と歩兵戦闘車に乗り込んでいく歩兵たち。


クタルside

「フフフ、兵士の士気は最高潮、兵器も十分、食料が少し少ない気がするが、、、奪えばよいか」

私の配下の兵は5万人、、、10万の劣等種の開拓民相手には十二分すぎるな。

綺麗に整列した重装歩兵と軽歩兵、その両脇を騎兵が歩いてゆく。その後ろには予備武器防具、各種物資を積んだ馬車。


戦いは始まろうとしていた。


「ん?なんだ?ありゃ?」

「どうした?ん?確かになにかあるな」

「あ、飛んでった」

「多分、巨鳥かその類だろう」


ユーラリカside


「目標、予想どうり開拓地に一直線です」

『わかった、偵察任務を切り上げ、帰還しろ』

「了解」


『了解』

「よし、確か、経路の途中には平原があったな、あそこに派手に陣取れば」

「敵さんは俺たちを見下しているから、引っかかってくれる、そうだろ?」

「そういうこっちゃ、いくぞ!」


がしゃきしっ

キャタピラがきしむ音があちこちでなり始め、戦闘車両の列ができてゆく。


「あと、少しだな、、、いまだ!打て!」

ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!

「砲撃が始まったな、全速前進!、敵さんを驚かしてやるぞ!」


クタルside

カタカタがしゃがしゃ

「ん?こんどはなんだ?」

「お、おいあれを見ろ!」

「鉄の馬車がひとりでに走ってやがる、、、」

「し、しかも沢山いる、、、」

ヒュウウウウウウウ

「なんだ?このおt」

ドゴーン!ドガーン!ドゴーン!ドガーン!

「ウァァァアア!」

「ぶへぇ!」

「な、なんだ?」

「て、敵の攻撃だぁぁぁ!」

「助けてくれぇ!死にたくない!」


「閣下!閣下!」

「どうした?そんな慌てて?」

「隊列先頭が敵の苛烈な砲撃にさらされています!先頭部隊はほぼ壊滅、さらに隠れていたと思われる敵部隊が前進してきています!」


「なん、だと、、、」


ブルスト王国の観戦武官side

ものすごい噴煙が目の前で吹き起こっていた。古竜のブレスをゆうに超える爆発で煙がはれる頃には敵の先頭部隊は全滅していた。

「すげぇなあぁ、、、」

俺はただただ唖然として、ユーラリカ軍の歩兵戦闘車に乗っていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――またまたおくれてしまいました!

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