第5話 正体不明

とあるクタルの士官side

「いい風だ」

自分はなんと幸運なのだろうか、我がクタルに逆らう愚かな国家の征服をするための侵攻部隊の司令官の一人に選ばれ、その中でも、最高指令部が最も発展していると見たV大陸※1の征服司令官に任命されたのだ。

最も発展した大陸ということはそれだけ抵抗も激しいと予想されることから、精鋭の10万人が私の部隊となった。

流石に広大な地域を制圧予定のd地域※2征服軍の25万には数では劣るが、精鋭ということで私は劣らないと思っている。

そして、私が征服する大陸であるV大陸だが最も発展したとはいえ我が国と比べれば雲泥の差で有ろうから、苦戦することはほぼないだろう。

着いてからが楽しみだ、フフフ。


ユーラリカside

「敵性部隊とおぼしき艦隊をまもなく、トマホークおよびクラブの射程に収めます」

「これよりKa-31とAH-64Dが警告を行います」

『全艦艇に告ぐ、対艦ミサイル発射準備、フォードおよびニミッツは航空機の発艦準備を進めよ』

ジリリリリリリ

「対艦戦闘用意、CIC指示の目標、攻撃用意」

「報告!警告を行ったKa-31に敵性艦隊が威嚇射撃をしたとのこと」

「トマホーク、およびクラブ、敵性艦隊の先頭5隻を射程に収めました」

「Ka-31と護衛機は危険範囲から脱出、いつでも攻撃できます」

『全艦に通達する、攻撃を許可する、開始タイミングは各艦の砲雷長に一任する』

「敵性艦隊への攻撃用意、使用ミサイル〈トマホーク〉発射弾数3発、、、攻撃カウントダウン、3、2、1、、、発射!」

「発射!」

ドゴゴゴゴォォォォォボバァァァァァァ、、、シュゥゥゥゥ

「トマホーク、順調に目標に進行中」


とあるクタルの士官side

ザワザワ、、、ザワザワ

「なんだ?」

「敵と思われるワイバ、いえ、直接見ていただけませんか」

「どれどれ、、、なんだ?あのワイバーンのようでそうでないものは?」

「不明ですが、先程、『この海域から即座に離脱せよ、さもなくば攻撃をする』との警告をして、今もそこにとどまっています」

「下らん、バリスタあたりで軽く攻撃しろ、そしたら逃げるだろう」

「ハッ」

ガチャン。

「ふぅ、いきなりの奇襲か、、、こりゃ、少し相手の見方を変えなきゃな、とにかく、索敵能力はあちらが上か」

「、、、眠いな、少し、仮眠をとるか」

そして椅子に座ろうとしたとき。

ジュバァァァァーーン

「なんだ!?」

ガタン。

「報告!前方を走っていた、17隻が被弾!うち4隻撃沈です!」

「何だと!?」

―――――――――――――――――――――――――――――――いやー、間が開いてしまいましたね。ここまで登場したのは海軍だけですが、次回からは陸空軍も出ます。

11/15追記※1=アメリカ大陸 ※2=ニューオーストラリア

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