第8話 実力

コンスト 10月12日

「ヒューッ、やっぱでけぇなぁ神聖ケール帝国の戦艦は!」

「ああ、なんてっても世界一の国家だからな!」

世界中の海軍が集まる中、そこへ、新たな船が入ってくる。

ブーブーブーン

「ん?なんだ?」

「お、お、おい、あの動く島はなんだ!?」

「で、でけぇ、ケールの戦艦を優に越えているぞ!」

「ど、どの国だ?」

「おい、あの船、ユーラリカ同盟の停泊地にいってるぞあいつら」

「まじかよ、あいつらがユーラリカなのか?」

「おい、よく見ると、あれ、鉄で出来てるんじゃないか?」

「鉄か?、、、た、確かに鉄の色だな」

会場は混乱していた。転移したての国家はたいてい蛮国で帆船すら作れないのが大半だった、しかし、今回の転移国家は違う、まだどの国も成功していない鉄の船を30隻もゾロゾロと、しかも、一番大きい船は下手な港より大きく、小さくても無人島レベルの船を揃えてやってきていた。

「なるほど、やけにユーラリカ停泊地がほかの10数倍もあったのこのためか」

「たしかに、あんなにでかいと停泊地もこんくらいでかくしねぇとダメか」

「しかし、どうやって攻撃するんだ?」

と、このように見物客が考察していると。

「どけ、どけぇ、子爵様のお通りぞ!」

そこへとどっぷり太った男がやってきた。

(ちっ、またこいつか)

(面倒くさいやつがきあがって、ちっ)

「ふむ、あの大きな船はどこの船だね?」

「はい、子爵様、あれはユーラリカ同盟の船であります」

「ふむ、そうか、では提督が降りてきたら、あの一番でかいやつをよこすよう言うか」

((((おいぃぃ、まじかよ、ホントにやるつもりか、あいつ))))

数分後

「ふぅ、案外短い航海だったな」

「そうですうね、自分は1週間はかかるとおもったのですが」

「おい、そこのおまえら」

「ん?何でしょう?」

「あの一番でかい船をわしによこせ」

「は?いったいどういうことですか?」

「そのままのとうりだ、早くわしのの領地にあの一番でかい船を動かせ」

「それはできません、お引き取りねがいます」

「なんだと!わしは貴族ぞ!子爵ぞ!貴様は貴族か?そうであれば爵位はなんだ?」

「我が国に貴族制度はありません、そしてなぜ見知らぬ貴族とやらに国の大事な艦船を渡さなければいけないのですか」

「このたわけ者が!「なにをしている!」なんじゃ!」

「子爵、ここでなにをしている?まさか彼らに迷惑かけわけでもあるまい?」

「こ、これは侯爵どの、なぜこの様なところに?」

「なに、彼らを招待したのは貿易条約の詳細の決定も兼ねているのでな、経済省の長として挨拶に来たまでだが?」

―――――――――――――――――――――――――――――――ちょっときりがわるいけどここまで

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