第9話 百発百中
演習会場 10月13日
ワーーーーと賑わう会場の中次々と各国の艦船が廃船となった標的艦に砲撃していく、標的の数は500隻、なかでも頭角を表したのは四大列強1位の神聖ケール王国と四大列強3位のムー連邦共和国だ。彼らの艦船は性能がいいものは数こそ少ないもののその高い命中精度と射程距離でこれまで両軍を支えてきた艦船である。
中間結果
1ケール 341
2ムー 338
3カンド 245
4クタル 234
5カンファ 129
以下省略
※5位以下めんどくさい
少しずつ順番が回っていきついにユーラリカ同盟の番が来た。
「さて、つぎは今回雄一の転移国家であり、本演習初の鉄製艦艇での参加となる、ユーラリカ同盟です!」
ブーブーブーン
「会場に入ってくるは参加上限の30隻の半分である、15隻!30隻参加とした筈なのに、半分しかいないのはなぜだ!?」
と司会が言った瞬間、ドガァーン!
水上艦艇は何もしていないのに、標的のうち100隻ほどが炎に包まれたのだ。しかも、さらにその瞬間、バシュン!、バシュン!、ガン!と水上艦の方から音がした、その方を見ると、一番大きいが平べったい艦艇から、よくわからない鉄竜が空へと飛び立っていたのだ。それに驚く暇もなく、こんどは艦艇たちからドン!、ドン!と砲撃音が鳴っていた、しかし観客や各国の代表は顔をしかめた、なぜなら連射はしていたものの打っていると思われる砲は全て1基1門か2門だったからである。基本的にこの世界の砲はムーを除きとても命中率が悪い、そのため、沢山打つことでそれを補っていたが、ユーラリカの船は合計しても数門しか砲がない、これでは当たらないのではないか?と思っていると、標的が次々と沈んでいく、これは、と観客や各国の代表は驚いた、沈んだ標的の数からして砲撃はすべて当たっていたのである。そして、あと70隻程になったところで砲撃がとまり、先ほどのよくわからない鉄竜が、おそらく鉄製であろう筒を標的の上でいくつか落としていく、その数秒後、のこりの70隻ほどは爆発に包まれ、全ての標的が沈んだ。
side神聖ケール王国代表
わしは今、これまで人生で見たこと無い物を見ている。
鉄の船、鉄の竜、水中に潜れる黒い船、見たことがない、そもそも鉄を船の材料に使うこと自体おかしい、鉄は重い、だから海には沈んでしまう、しかし、目の前には10隻以上の鉄船が並んでいる。
彼らは何なのだろうか。
後にやってくる災厄に彼らのおかげで助かることになるとはこの時のわしはまだ知らなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――第1話100PVありがとーーーーーー!
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