第6話 首脳会談

ベラルーシ ミンスク 9月27日

「これよりユーラリカ同盟首脳会談を執り行う。議題は異世界国家に対する対応である」

「先日、ロシアのウラジオストクに寄港した異世界国家の船団についてロシア大統領より説明を」

「はい、ウラジオストク寄港した船団はブルスト王国の艦隊だと名乗っており、船舶数は45、船員っは約1万人で船舶は木造帆船であり、50~100m程度で地球時代でいうルネサンス期の艦船に類似していましたが、船員は近世風の装いをしたものが多くいました」

「なにか質問は?」

「はい」

「カナダ首相、なにか?」

「はい、彼らは何語を喋っていたのですか?」

「彼らは英語を喋っていましたが、文字がアルファベットではなく未知の文字でした」

「ほかに質問は?・・・ないようですね、では彼への対応について意見のある方はいませんか?」

「「はい」」

「順番に、まずはウクライナから」

「まず少なくとも技術にの流出を防ぐべきです、地球では敵対的な関係であっても技術に関しては多少流出しても影響は限定的でしたが艦船の時代がルネサンスとなるとどんな影響がでるかは計り知れません」

「はい、次にアメリカから」

「はい、我々はこの世界について知っていることが少なすぎます、どんな国があるか、どんな民族があるか、情報を集めるべきです」

「はい、では、『まとめると技術の流出を防ぐ』と『情報を集める』でいいでしょうか」

「反対の方は手をあげてください・・・はい、本案について反対がないようなので、これにて本会談を終了とします」

この会談でユーラリカ同盟は技術の流出防止関連の法整備と情報収集・共有を目的としたミンスク議定書が結ばれた。


とある王国の王都の港

「なぁ、聞いたか?今度我が国も参加するブルストの軍事演習に聞いたことない国が混ざってるって話」

「あぁ、聞いたぜ、確か国というよりも名前的に同盟じゃないか?」

「確かにな、えーと、たしか名前が『ユーラリカ同盟』だったか?」

「そうそう、どんな奴ら何だろうな?」

「聞いたことない国名だし、やっぱり蛮族の国じゃないか?」

「ガッハッハ、そうに違いねぇ!」


ブルスト王国 王都ブル

「陛下!転移して間もない蛮国を軍事演習に参加させるとはどういうことですか!?」

「そのとうりです、これでは列強の名な傷つきます!」

「その節は軍部に書面で説明したはずだぞ、軍事大臣、もういちど説明しろ」

「ハッ、彼の国の人口は7億6000万人で、総面積は4297万㎢だといいます」

「そう言うことだ、なにか文句はあるか?」

「陛下!彼の国はデタラメを言っているのではないでしょうか?それにもし本当だとしても鉄の品質が低ければ意味がありません!」

「鉄の品質に関しては我々のドワーフたちも再現できないといっているし、彼らの土地は広域探索魔法ででた結果を考えれば、妥当といえるだろう」

「クッ、、、わかりました」

―――――――――――――――――――――――――――――――やっぱり国家転移系は地球国家を罵倒する国がいないといけませんね

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