応援コメント

005 解散のスリーピースバンド(2)」への応援コメント

  •  ここまで拝見しました。文章は達者だと思いますし、バンドのメンバーである、レナやコータローのキャラは立ってて良かったと思います。

     なのに、何でイマイチ面白くないのかの理由を自分で考えて見た所、「主人公に、まったく感情移入できない」という結論に至りました。

     涼馬への復讐をあやかと誓い合うプロットは面白いと思ったのですが、結局放棄しちゃうし、ボーカル以外は殆ど理想の相手が既に存在していて、勝つつもりもないなら、10代の大切な時期に、乗り気でない他人を自分のバンドに巻き込むべきではないと思います。

     そこも含めて演出で、この後どんでん返し(カタルシス)があるのかもしれませんが、僕自身はこの先を読み進める気にはなりませんでした。

     ただ、こういう主人公が好きな人もいるとは思いますし、ここからの逆襲が本当に書きたい事なのであれば、この路線を貫くのもアリなのではないかと思います。

     企画へのご参加有難うございました。

    作者からの返信

    伊集院アケミ様

    丁寧なコメント&評価ありがとうございます。また、この度は企画主催お疲れ様です。

    ご推察の通り、上記のような主人公の傾向・振舞いは、作品終盤のどんでん返しに向けての伏線であり、作品を貫く本質的なテーマに関わる要素でもあります。

    少し勉強ができるといっても、所詮高校二年生の男子の考え方がそれほど老成しているはずもなく、誰もが年相応に“childish”な部分を残しているというのが私の理解です。その“childish”な部分を、『恋』という激震の中で主人公がどう克服してゆくかといったあたりを、この作品では描きたかったのです。

    ですが、そのあたりが逆に伊集院様の感情移入を阻害する要因となってしまったということでしたら致し方ありません。また気が変わったらお越しください。お待ちしております。

    編集済