ラノベによくいるハーレム系主人公を父親に持つ男子高校生・ハセガワ。何人もの美女と付き合う不誠実な父親への反発から、自分は誰か一人を生涯愛そうと心に誓うものの、異性への耐性ゼロで女子とまともに話せない。
憧れの人気女優・森野エルフが転校してきても、ハセガワのいる文芸部に入部してきても、ただ遠くから眺めるだけというヘタレっぷりが笑いを誘います。
しかし偶然にも森野エルフが本物のエルフ族だと知ってしまい。完璧美少女に見えた彼女の意外なポンコツぶりに戸惑ったり、ブラコンな義妹の魅夜のヤキモチに困らされたり、異種族の美少女ヒロインとのラブコメ展開が思わずニヤニヤしてしまう。
イケメンでもなく、特別に何かが優れているわけでもないハセガワですが、女性を大切に思う一途な信念でヒロインたちの心を開いていく姿が、滑稽ながらも本気の男の子の熱い思いが漲っていて微笑ましくなりました。
ハーレムを嫌っているハセガワだけど、このままだとハーレムルートなのでは? この先いったいどうなる?
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)