歌はなぜ

 今日も意味がなかった

 今日も生きたくなかった

 今日も歌を聴いた


 歌が

 今日も夜を救ってくれた


 音と言葉は

 なぜ

 こんなにも

 こんなにも


 明日もきっと無意味だろう

 明日もきっと死にたいだろう

 明日はまだ

 歌が残されているだろうか

 明日の夜に

 救うほどの価値があるだろうか


 空気の震え

 空虚な響き

 意味のない叫び

 それがなぜ

 こんなにも

 こんなにも

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