第19話 親友

 ロボットたちの入場口となっていた通路を進むと、そこにはエレベーターが口を開けて待っていた。ギリギリで三人乗れるか乗れないかという大きさの物だったが、まあ乗らないと仕方がない。ハチさんと涼と三人でぎゅうぎゅう詰めになって乗り込む。心地よいが悪いかで言ったら大変心地よかった。

「ちょ……! 大ちゃん! 変なところ触らないでよ!」

「ぐへへ。今おまえの乳を揉んだのは私だ」

「エッチ。でもハチさんならいいよ」

「おまえらいつの間にそんなに仲良くなった?」

 エレベーターの内部にはボタンもなんにもなかったが、ドアが閉まるとそいつは勝手に上昇を始めた。高層ビルのエレベーターのごとき高速である。数十秒ほど急上昇したのち、エレベーターは勝手に停止。ドアが開いた。

 そこに広がっていた光景は――

「広っ!!!! 広すぎやろ!!」

「ウソだろおい!」

 そこには広大な大地、遥かなる海、それに青空が広がっていた。

 先ほどのロボットと闘った空間も広かったがこれはレベルが違う。

「上階の方はこんなに広かったのか」

「でも外から見たところ普通の塔だったけど……」

「実際に広いわけではねえさ。いいかいこれはな」

「知ってるのかハチさん!」

 ハチさんが解説をしてくれるらしい。

「『リアリティーマッピング』だよ。おまえらの時代にも『プロジェクションマッピング』という技術があるだろう。あれをさらに発展させたヤツだ」

 基本引きこもりなのでよくは知らないが、確か建物の壁なんかにコンピューターグラフィックを照射して立体的な映像を作り出すヤツだったと思う。

「なるほど~すごいなー。さっきのロボットと合わせれば一人で漫画の実写版が作れそう」

「レンの技術は無駄にすごい。それは認めざるをえない」

「てゆうかこの場所って――」

 青い苔の生えた大地、エメラルドグリーン色の空と海。この美しいような禍々しいような景色は。

「どっかで見たことあると思ったら! ナメック星じゃねえか!」

 ナメック星とは…………いやいいか。そんな解説が必要な人はまず間違いなくこんなところまで読んでいないであろう。万が一知らない人にはドラゴンボールの二十一巻~二十八巻までを参照とだけ言っておく。

 これは本当に素晴らしい完成度だ。ドラゴンボールオタクの純が涎を垂らして喜ぶであろう。早く救出してここに連れて来てやらなくてはならない。

「連れてこられるまでもなく。もういるよ」

「――――――――――――――――!?!?」

 声のするほうを振り返ると。

 海を隔てて数メートルのところの高台にその姿はあった。

「純! 生きとったんかワレ!(※25)」

 なぜかサイヤ人が着る戦闘服(肩パットがないタイプのもの)に身を包んでいるが確かに純だ。アタマにはジャンプブレインを装備している。

 俺はLIVELIKEROCKETを飛ばしヤツに近づいた。だが。

 バキイイィ!

 ドラゴンボールっぽい両手を組んで殴りつけるパンチで吹き飛ばされた。

 水しぶきを上げて海に叩きこまれる。

「――ブハッ! みんな気をつけろ! そいつは純じゃねえ! 純ロボットだ!」

 俺は確信をもってそう叫んだ。だが。

「なに言ってるの? 僕はホンモノの松笠純だよ。身長一六五センチ、四十八キロ。好きな漫画はドラゴンボール、ワンピースなど。漫画以外の趣味はスイーツの食べ歩き。特技は高速トーン貼り。苦手なものは虫と体育。父は画家の松笠タカヒロ。母はパティシエの松笠浩美。愛犬の名前はギンガ」

「……ホンモノなのか?」

「うん。そして。僕は」

 真剣なまなざしでビシっと指を突き立てた。

「キミたちと闘うためにここにいる」

 ハチさんと涼のあっけにとられた顔。俺はヤツに問うた。

「なぜだ――!?」

 純はフッっと笑いながら言った「なんとなく分かっているんじゃないの?」と。

「キミたちと一緒にいても。きっと欲しいものは手に入らないからね。手に入らないくらいだったら……壊す」

「……! おい! なにを言ってるんだおまえ!」ハチさんが叫ぶ。「レンのヤツに騙されてる! 洗脳されてるんだよおまえは!」

「まあまあ」

 俺はそんなハチさんを制して純と相対する。

「ま、多少はおかしくなってるにしても。全部が全部ウソってわけじゃねえ。そうだろ純?」

 純は無言。しかし少しだけ口角を上げた。

「いずれにせよ。おまえとは一度きっちりと勝負しなけりゃならないと思っていたんだ」

 ポキポキと指を鳴らす俺を純は鼻で笑った。

「キミは僕には勝てないよ」

「なぜそう思う?」

「どうせまた下らないマイナー短命打ち切りクソ漫画の技ばかり使うんだろう?」

 やれやれ。というポーズで溜息をついてみせる。

「『短編レジェンド』だと言っているだろう」

「あんな無価値な不人気漫画の技では僕には勝てないよ」

「無価値? 短期に終わってしまったことをバネにして、後に大ヒットを生み出す人はたくさんいるぞ。例えば――」

「そうじゃないものもたくさんある。殆どがそうだ。価値なんかないんだよ。打ち切り漫画なんて。そんなもののために時間を浪費してバカみたいだ」

 俺は大きく息を吸い、そして叫んだ。

「何が嫌いかより なにが好きかで自分を語れよ!!!」(※26)

 強烈な突風がふきすさび純を吹き飛ばす。

 だが。ヤツは華麗に身をひるがえして足から着地。

「なあ。純。俺は思うんだがな。いいんだよ。頑張ってなにも得ることが出来なくたって。例え作者がなにも得ることがなく失うばかりだとしても。誰かの記憶には必ず残る」

 純はまた大きく溜息をついた。

「話しても無駄だねぇ」

「だな。やっぱりジャンプっ子は拳で語らないと」

 そういってボクシングのように拳を構える。

「じゃあ。僕から行くよ」

 純は両手の手首と手首を合わせて後ろに構えた。

(やれやれ。またかめはめ波か)

「じゅうべえかめはめ波――――――!」(※27)

「トライアングルリリース!」(※28)

 俺は前方に超高速で駆け、かめはめ波をはるか後方に置き去りにしてヤツに迫った。

 だが純も即座にそいつを迎撃する体勢に入る。

「真空仏陀切り―!!」

「おっ。シャーマンキングか。あの漫画の最終回はなんともせつなくて良かったよなあ」

 武士沢ブレード(※29)を構え純の剣を受け止めた。

「クッ……! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 純の背後に緑色のビジョンが現れる。『ジョジョの奇妙な冒険』のスタープラチナだ。

 ヤツは必殺技であるパンチのラッシュを繰り出してくる。

「そうくると思ったぜ! バルバルバルバルバルバルバルバルバルバルバルバル!」

 俺も同じ荒木飛呂彦先生の短編レジェンド『バオー来訪者』の技でこれを迎え撃った。

 まさか実現するとは思わぬ夢の対決……と見せかけて実はプレイステーション3の『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』で既に実現していたりする。

「スタープラチナなかなかかっこよかったなあ。涼さあ。ちゃんと動画撮ってくれた?」

 そういいながら涼の方を振り返る。彼女は困惑した顔をしながらも、バッチリスマホを構えて左手でOKサインを出してくれた。

「クソッ! なぜあたらない!」

 純はバックステップして俺と距離を取ると、ナメック星の大地を踏みつけた。彼らしからぬ感情的な仕草である。

「おまえが出すような攻撃はな、俺だって漫画やアニメで何百回も見てるんだよ。ジャンプブレインでの闘いに慣れてしまえば見切るのはわけないさ」

 純はギリリと歯を噛み締めると、

「――それなら! これでどうだ!」

 大口を開きながら叫んだ。

「グルグルガム!」

「なに!?」

 純の口から放出されたガムのようなスライムのような物体が俺のカラダを拘束した。

(こ、これはドラゴンボールのギランとかいうヤツの技……)

「鼻空想砲(ノーズファンシーキャノン)!」

(たしかワンピースの! ハナクソを飛ばすお下劣な技!)

 身動きが取れない俺はそいつをモロに喰らい吹き飛んだ。

「追撃! 俺はぽっちゃり系だー!」

(ナルトの『肉弾戦車』! おまえのどこがぱっちゃり系なんだ! 涼なら分かるけど)

 さらに遠くへぶっ飛ばされる。そして。

「とどめだ! アクマイト光線!」

 げえええ! あれは! ドラゴンボールのアックマンというキャラが使用する、悪の心が少しでもあるものが喰らうと爆発するという技! 悟空には効かなかったが、俺にはきっと効く! ものすんげえ効く!

「ぬおおおおお!」

 なんとかグルグルガムの拘束から逃れ、アクマイト光線をかわした。

 純はチェッと舌打ちをしながらも不敵な笑顔でこちらにゆっくりと歩いてくる。

「……なるほど。メジャー漫画のマイナー技シリーズか」

「これなら見切れないだろう?」

 純は二ヤリと邪悪な笑みを浮かべる。それを見て俺は思った。

「純。おまえってヤツは本当に可愛いヤツだな」

「……はあ!?」

「だってさ。おまえさっきあれだけ短編レジェンドのことをマイナー短編クソ漫画とか言ってバカにしてたのにさ。マイナーでそれこそ短命もいいところな、数話しか出てこないようなキャラの技をノリノリで使っちゃってるじゃないか。自分でさ」

 純は大きくパッチリした目をさらに大きく見開いた。

「自分自身で証明しちゃってるんじゃないか? どんなにマイナーで短命なものだって人の心には残り、そして輝いているってことを」

「だ、黙れぇ!」

「おいおい。言い負かされて無我夢中で突っ込んでくるなんて典型的な負けパターンだぞ」

「うるさい! 打神鞭!」

「そんな短編レジェンドに目覚めた純くんに。俺が最も愛している作品の話をしてやろう」

 純の攻撃をかわしつつ俺は語り始める。

「おまえは車田正美先生を知っているか?」

「ペガサス流星拳!」

「そう。その聖闘士星矢の車田先生だ。一九八五年。既に『風魔の小太郎』や『リングにかけろ』でヒットを飛ばしていた先生が「俺はこの作品を描くために漫画家になったのだ!」と鳴りもの入りで連載を始めた漫画、それが――」

「卍解!」

「『男坂』だ。この作品は少年ジャンプ黎明期にあの本宮ひろ志先生が描いた大ヒット作「男一匹ガキ大将」をリスペクトして作られた作品で――」

「出でよ! ブルーアイズホワイトドラゴン!」

「不良少年の菊川仁義が世界の脅威と闘うためまずは日本を制する――というのがストーリーだ」

「黒き流星(ブラックメテオライト)!」

「だが。仁義がなんかすごい勢いで東北地方を制したと思ったら突如、この漫画は終わりを迎えてしまう。単行本たったの三巻分」

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲!」

「その理由について車田先生はこんな風に述べている。『なぜ打ち切られたのか? 何故読者の支持が得られなかったのか? 答えはハッキリしている。面白くなかったからだ』」

「イグナイトパス!」

「俺はこの作品は車田先生の漫画への熱い思い、情熱が伝わってくる名作だと思っている。ただ。かつての車田少年が憧れた、無骨で硬派な作風はすでに当時のジャンプ読者に求められていなかったのは事実かもしれない。そして――」

「破滅の爪……うッツ!」

 俺は純を羽交い絞めに捉えた。そして。

「先生はその無念の思い、空回ってしまった情熱を最終回のラストページのこんな言葉に託した。おまえもきっと一度は見たことがあるだろう」

 俺たちの目の前に――幻か――天まで届かんばかりに続いた石造りの『坂』が現れた。

「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな この果てしなく遠い男坂をよ… 未完」

 俺はその坂をてっぺんまで登りきり、そのままダイブ。自らの体ごと純をナメック星に叩きつけた。

「なんて……なんて悲しい文章だろうか。特に左下に筆で書かれた『未完』の文字。俺は未だにこれを思い出して涙が止まらなくなることがある……」

 純は頭から地面に突き刺さって足だけが見えている。

「しかし!!!! その「未完」の大作への思いは!! 二十九年の時を経て甦ることになる!! 二〇一四年! 男坂連載再開!」

 その犬神家の一族みたいになったヤツをそっと引き抜いて地面に横たえた。

「俺はこのニュースを聞いてむせび泣いたよ。男坂2とか続・男坂などとはせず、『男坂 四巻』として単行本が発売されたというのもまた泣かせるじゃないか。現在でも連載は継続中だ。果たしてどんな結末を迎えるのだろうな」

 純は。ただ呆然とエメラルドグリーンの空を見上げていた。

 ――しばしの沈黙ののち、ヤツはこんな風につぶやく。

「負け……僕の完敗だよ……」

 俺は純の枕元に座り、オデコをペチンと叩いた。

「今回は俺がたまたま勝っただけ。余裕に見えたかもしれないけどさ、おまえの攻撃を避けるのにマジで必死、紙一重だったんだぜ」

 純は無言で俺の目を見つめていた。

「それに。別におまえに俺の考えを押し付ける気もないからな。どんな漫画が好きでどんな漫画が嫌いだろうがそれはおまえの自由だ」

 すると純は。

「ねえ。大知。ジャンプの、王道漫画の主人公ってどういう人だと思う?」

「へっ?」

 ――急にそんなことを問うてくる。

「それはね。子供の頃からの目標を、夢をかなえる人だと思うんだ。世界を救うとか全国大会に優勝するなんて大袈裟なことじゃなくてもさ、例えば好きな女の子と幸せになるとかってことでもいい。とにかく主人公ってヤツは必ず目標を達成するんだ」

 ……純がなにをいいたいか少しわかってしまったかもしれない。

「その一方で。主人公に負けて目標を達成できない人もいる」

 俺の胸がちくりと痛む。

「変な話だけどジャンプの漫画同士の闘いも一緒じゃないかな。ジャンプってアンケート至上主義とかって言われて、読者アンケートが上位の漫画は連載が続いて、そうでない漫画はすぐに連載終了しちゃうらしいじゃない? だから読者に支持を得られた、アンケートで勝った漫画は最後までストーリーを完遂して漫画として目標を達成する。そうでない漫画は志半ばで終ってしまう」

「純……」

「今回僕たちは正々堂々一対一で死力を尽くして闘った。僕は負けた。キミは勝った。だから主人公にふさわしいのはキミさ」

 俺はアタマを掻きながらぼそぼそと呟く。

「それはつまり……れんあ……人間関係的なサムシングのこと言っているのか?」

「うん」

「いや確かに俺は勝ったけども……そういうのって本人のキモチが大事だからさ。それはそれこれはこれというかなんつーか、ホラおまえの方がイケメンだしさ」

 純はクスっと微笑んだ。

「なにか勘違いをしているらしいけど。もういいんだよ。僕の中でキモチの整理はついたから。キミのおかげでね」

「俺のおかげで……?」

「キミが教えてくれたから。脇役だって輝くことができる。誰かのためになれるって。なんだか皮肉だけどね。キミが短編レジェンド漫画の技で勝つことで、勝つことが全てじゃない、負けたっていいんだって教えられるなんて」

「……純」

「本当にすっきりした。ずっといやだったんだ。どうせ勝ち目なんてないのに、負けまい負けまいとして生きてゆくなんて! よし! 僕はたった今カッコよく潔く負けを認めるぞ!」

 ……そうか。こいつがあれほど短編レジェンド漫画を否定していた理由。それは己自身の否定だったのかもしれない。

「最後に。一言だけ言ってきてもいいかな?」

 純はそういってこちらを心配そうに見つめている涼を指さす。

 俺はゆっくりとうなずいた。

「ありがとう」

 純はフラフラとした足取りで歩をすすめると涼の前に立つ。

「ねえ涼ちゃん」

「う、うん」

「えーっとね」

 涼は下を向いて目を閉じながら純の言葉を待つ。純は涼の肩に手を置き、そして叫んだ。

「涼! てめえこのヤロウ! おまえはたかが十年にも満たない付き合いのクセにたぶらかしやがって!」

(……は?)

 ヤツはなにを言っているのか。俺の賢い犬リリエンタールくらい賢いアタマがフル回転するが結論は出ない。

「僕と大知はな! 三歳のころからずっと一緒だったんだ! お互いにお互いが一番大事だった。それをキミは横からしゃしゃり出て来て!」

(……ああああああんんんん!?)

「僕の大切なものを奪いやがって!」

 俺のアゴは外れた。比喩ではなくマジで漫画みたいにアゴが外れて口がばっかーんと開いた。

「……でもいいんだ。キミはイイヤツだからだ。天然みたいに見えていろんなことをちゃんと考えている。いつもお菓子を分けてくれる。顔もカワイイしおっぱいもでかい。なにより大知とジャンプを心から愛している。きっと彼を幸せにしてくれるよね」

 そう言ってウインクをすると、くるっと踵を返して俺のほうに向かってきた。

「あー言いたいこと言ったらすっきりしたー! さーて僕もカワイイ彼女を見つけないとなー。涼ちゃんよりずっとカワイイね」

 実に爽やかな笑顔である。

「僕にだって幸せになる権利はあるはずだ! だってさ。たった三ヶ月で終ってしまった漫画だって。わずか数コマでやられてしまった悪役だって輝いているのだから」

 オペラみたいよく通る声でそのように述べる純を俺はただただ口をパッカーンと開けて見ていた。

「ごめんね大知。僕はもう悪いヤツにたぶらかされて変な風に迷ったりしないよ。これからは一番大切なキミのために僕は闘う」

 そう言って俺のアゴをムリヤリはめた。

「まずは。この上にいる人を倒して。キミの愛するジャンプを守らないとね」

 ……………………俺がどうコメントしてよいか一切分からずに呆然としていると。

「バカーーーーーーーーーーーー!!!」

 涼がこちらに向かって突進。純の背中を両手で思い切り押した。

 純はラッキースケベのような形で俺にのしかかる。

「な、なんだよ涼!」

「純くんのバカ―――! 諦めることなんてないやん! キミが大ちゃんを幸せにしなよ! 性別とかいう既成概念は関係ないよ!」

 純は脅えた目で俺に助けを求める。

 俺は彼にこう説明した。

「えーっと……。あのな。あいつ実は腐女子なんだ」

「えええ!?」

「いやーラッキーだなートクしたなー。こんな尊いものを一番近くで見られるとは! ホント、女に産まれて良かったー!」

 涼は両手を口の前で組んで地団駄を踏みながらそうホザいた。

 いままで見た中で一番カワイイ笑顔である。

 俺と純はただただ苦笑い。

 ハチさんはまるでヒトゴトのように腰に手を当てて大笑いしていた。

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