第2話 Departure Country(出国)

1日目、いつもの時間より早く目覚まし時計のボサノバの曲で起きた。旅立ちの朝は、なんだか昨晩より、気分が高揚しており、朝の目覚めも苦にはならない。子供の頃の遠足の日のようだ。まずは、目覚めのシャワーを浴び、朝食の準備を行う。朝食は一日の活力になるため、欠かせない。と、今からの旅のバイタリティを備える堪えに必須である。寝室とリビングの窓を開放し、夜間で籠った空気を入れ替える。部屋の空気の循環を待っている間、朝食の準備をする。いつもの朝のような手際の良さだ。いつもの朝とは違うのは起床の時間だけだ。早朝のテレビを付け、世界の天気を確認する。ベトナムのハノイの天気は晴天だ。羽田空港近辺の天気も晴天である。旅立ちには絶好の天気だ。僕の気分はアゲアゲになってくる。


僕は自宅マンションよりリムジンバスで羽田国際空港へ向かう。バス停には早朝にもかかわらず、すでに数名の利用者が並んでいる。ビジネスで羽田空港を利用するため行く人、観光のため羽田空港を利用する人、バスを待っている人それぞれの状況はさまざまである。もちろん、僕は仕事と観光のため、羽田国際空港へ向かう。ああだこうだ考えていると、リムジンバスがバス停へ入ってきた。バスのドライバーがそれぞれのターミナルを確認し、荷物へタグを付けている。僕はドライバーへ国際ターミナルと告げ、荷物を預け、車内へと向かった。


発車の準備を整えたドライバーが、乗降者への停車ターミナルの説明をアナウンスで行い、いよいよ出発となる。街中を通過をしていく。街中のバス車内からの光景は、いつも仕事へ向かう景色とは違って見える。ラジコで早朝のラジオを聞きながら、僕は道路状況を把握する。街中を順調に走行し首都高へ乗り入れる。間もなくするとリムジンバスはお台場のレインボーブリッジを通過し、東京湾のさわやかな潮風を受けながら、僕を乗せたバスは羽田国際空港へ向かって走っている。


羽田空港へ間もなく到着するアナウンスが流れ始める。第二ターミナル➡第一ターミナル➡国際ターミナルの順序となる。僕を乗せたリムジンバスは羽田国際空港へは6時30分に到着した。


まずは空港到着の画像をカチャリ。羽田空港の天気は予報通り晴天である。朝空のブリリラントブルーが、僕が撮った画像の中に映り込んだ。ま、あまだ時間も少しあるため、空港内を散策。チェックインカウンターへ向かう。チャックインカウンターでは、パスポートを見せ、航空券の内容を確認される。スーツケースを預ける。いよいよ出国となる。この瞬間もなんだかわくわくしてくる。今からの旅立ちへ向けてだ。その後は、羽田国際空港での出国手続きは、込み合っておらずスムーズだった。


予め、空港内で日本円からベトナムドンへチェンジができた。日本の空港でチェンジをすると為替レイトは悪いが、現地に到着しチェンジするのも手間なので、とりあえず初日に必要な金額をチェンジすることにした。為替レイトは、2151462ベトナムドンで日本円で10000円だった。10000ベトナムドン➡日本円で47円程度だった。


ということで、今回は現地通貨を日本で用意をした。


僕が初めて海外旅行へ行ったときは、まだまだ日本国内でチェンジできる通貨は限られていたが、便利になったもんだなって思った。というか日本もかなり国際化してきたっていうことだろう。


僕が初めて手にするベトナムドンの紙幣。なんだか今から旅立ちますって感じで、渡航気分が僕の中で盛り上がってくる。


今回のフライトは、ANAということもあって、空港の待合ロビーでは、日本人が大半だった。もちろん、僕の席の隣も日本人だろうと思っていた。


実際ここは国際線ターミナルだが、日本人の多さになんだか国内線ターミナルにいるような感じになった。


僕は、ディパチャーの電子掲示板を見て、搭乗ゲート近くまで行った。


ウエィティングルームでは、旅立ちの日に相応しい眩いくらいの日差しが差し込んでいた。間もなくすると飛行機への搭乗アナウンスが聞こえてきた。


僕は早々に搭乗し、シートに着いた。


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