「ＨＡＮＯＩ（突然の出合い）」

第1話Departure（出発）

僕の名前は、酒井拾膳（さかい　じゅうぜん）。年齢は今年で３４歳。仕事はスピルチュアル風水師＋ノマドワーカー。日本にパラサイトしながら気ままに暮らしている。

ここのところ、デイリーでの仕事のタスクをこなすだけの日本の生活に、疲れてきたなぁっと思いつつあった。毎日、山手線の満員電車に揺られながら、同じ時間に仕事へ行く。しばらくそんな生活していると、日本の社会に疲れてきて、ノスタルジックな雰囲気を味わいたくなってくるんだよね。

スピルチュアル風水師という仕事柄、ＦＡＣＥ　ＢＯＯＫで海外でのパワースポットの紹介をしたり、取材へ行ったりすることが多い。年に一度は少なくてもアジアのパワースポットを巡っている。そのパワースポットの魅力とエナジーの元のすごさの紹介をしている。

今年のパワースポット巡りは、どこにしようかなって思っていた。当初は、カンボジアの世界遺産アンコール・ワットがいいかなって思っていたが、仕事との兼ね合いで少々時間的に厳しい。

アンコール・ワットの玄関都市でもあるカンボジアのシェムリアップへは、成田空港からベトナム航空か、カンボジア航空、羽田空港からは、キャセイ・パセフィック航空か、ＡＮＡなどとなる。いずれも経由便となり大抵はベトナムのハノイかホーチミン経由もしくは、タイのバンコク経由というのがスタンダードのようだった。

ならば、今回は時間的にも厳しいので、ベトナムにしようと直感で思い、渡航先をカンボジアからベトナムへ急遽変更した。ベトナム国内でもいろいろと訪問先の候補が出てきた。ハノイにするのか、ホーチミンにするのか、ダナン・フエにするのか。また、日本を出国する空港を羽田にするのか成田にするのかでも悩みどころであった。

Ｗｅｂサイトで羽田国際空港から出国便で午前発に条件を絞り検索をかけた。そうしたところハノイ行きＡＮＡのツアーがヒットした。ベトナムは以前から訪れてみたい国ではあったため、今回は、渡航先はベトナム、訪問先は、どこに？ＡＮＡ便もあるハノイへ決定とした。

今回もまた直感に頼った。このインスピレーションが、後々、出てくる突然の出会いになるとは、この時、僕は思いもしなかった。仕事の調整がつく日付でツアーを決定した。ツアーは、往復の航空券と滞在ホテルが決まり、現地では自由行動のもの、いわゆる中抜けのツアーにした。

ここで今回のスケジュールを紹介したいと思う。

１日目　羽田国際空港発　ＮＨ０８５７　０８：５５➡

ハノイ　ノイバイ国際空港着　１２：１５

2日目　フリータイム（ハロン湾クルージングへ予定）

3日目　フリータイム（ドンスアン市場＋タンロン遺跡へ予定）

4日目　ハノイ　ノイバイ国際空港発　ＮＨ０８５８　１３：５５➡

羽田国際空港着　２１：０５

今回の日程は、３泊４日とした。ＡＮＡ羽田国際空港発ハノイ行き、ハノイの情報をインターネットで検索をかけると世界遺産としてハロン湾がヒットした。優雅にクルージングもいいかなって思ったりもした。

まぁ、ハノイに着いてからは、どこへ行くかはフライト中に決めればいいと、いつもお気軽さでハノイへ旅立つこととなった。