現代人、『彼』に拾われる2~3日目

【たけしの魔力を調べよう】

 ローレンスが上の階でやっている店「手作り人形 Posobiyeパソビエ」の営業を終えて、俺と夕飯も食べ終わった。で、暇をもてあました俺がしばらく部屋でラノベを読んでいた頃、ローレンスが部屋のドアをノックしてきた。


 ローレンスが俺の許可を聞いて入ると、俺に細い針のついた名刺大の何かのプレートを渡した。プレートには、何か三文字が入りそうなスペースの横に太いバーが一本、その下に一文字入りそうなスペースと細いバーが隣り合って四つずつ書かれている。


「えっと、なんだ、これ?」

「体内魔力マナの量や適性のある属性を血液から調べるプレートだよ。斜向かいにある診療所からもらってきたの」


「え、これ医師免許とかないと使えない奴じゃ……」

「大丈夫、ここに医師免許を捨ててない医師がいるから」



【俺、「魔力はチート級で」って言わなかったけど……】

 ローレンスが元医者という意外な事実を聞いた後、俺はあのプレートの針に指をちょっとだけ刺し、血が内部に入ったのを確認した後、指を離してしばらく待った。


 結果が出たが、よくわからないのでローレンスに聞くと、魔力量は25、適性が高い属性は土と水の二つで、よくも悪くも普通とのことだった。


「まあ、落ち込むことはないよ。魔力があるってことは魔法が使えるってことだし、土と水って結構万能な属性なんだよ? ボクも上位二つがそれだし」


「は、はあ……」 



【学校へ行こう】

 朝、俺が、どういう訳かブレザーの学生服を来たローレンスに起こされて連れてこられた場所、それは警備員ぐらいしかいない学校だった。


 ここに連れてきた理由を聞くと「これからキミがお世話になる場所だから」と答えたローレンス。


 一年生から十二年生まで世話になる校舎に、十二年生の過程を終えた人が通う校舎に、ここの学生共通の食堂にクラブ棟、十年生から使える学生寮と、とにかくすげぇ充実してる。


「そういや起こされたときからずっと気になってたんだけど、なんでローレンス、ブレザー着てんの? しかも真面目にシャツのボタンを一番上までとめて、ネクタイもきっちり締めて……」

「……なんとなく」

「そ、そうか……」



【もしも拾われたのが女の子の現代人だったら 中編その一】

 前回、女の子の寝顔をおかずに達した彼だったが、女の子はまだ起きない。


 それをいいことに女の子が着ているブレザーのボタンとリボンのホックとニットのカーディガンのボタンとシャツのボタンを全部外し、露になった下着と胸の谷間の境目の空気を吸い込む。


 肺に甘い空気を満たしながら、そそり立つ自身から湧き出る液で自身を撫ぜながら、ついに彼は女の子のスカートに欲の果てを放つ。


 そのシミやにおいを魔法で消し去った後、彼は瞬間移動で今の自分に必要な物を取りに行った。

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