第8話 集結!帝国最強部隊"黒龍"
帝国領土は五つの砦があり、東・西・南・北の砦はそれぞれ魔王軍から侵攻を食い止める為に建てられ、中央砦は冷戦状態である王国を見張る為に建てられている。
その中央砦ジークヴェールトを始めとする黒龍隊の主要メンバーが集結している。
「よく集まってくれた、4人共」
ジークヴェールトが4人に礼を言うが、
「いえ、礼には及びませんわ、ジーク様」
ネリスが礼は不要といい、
「そうだぜ、旦那。あたい達は旦那の為なら直ぐに駆けつけるぜ!」
「エルザの言う通りです、我らはジーク様の剣です。ジーク様に仇なす敵を倒す為に存在するのです」
続けてエルザとリージェンがそれに賛同し、
「ふ、そう言ってくれるとありがたい」
ジークヴェルトがそれに感謝すると、
「それでジーク様、現在の戦況は如何でしょうか?」
「現在はこの中央砦に幾つかの小隊だけが向かって来ている」
ネリスが現在の戦況を聞いてきて、ジークヴェルトが複数の小隊が砦に向かって来ているのを伝えると、
「王宮騎士団と勇者パーティは居ないのですか?」
「ああ、王宮騎士団は王都付近で陣を張っているが、勇者パーティはまだ王宮内に居るそうだ。全くやる気があるのか無いのか、分からんな」
エルザが王宮騎士団と勇者パーティが居ない事に疑問を思い質問すると、ジークヴェルトが王宮騎士団が王都付近で陣を展開しているが、勇者パーティは未だに王宮内に居る事を嘆いていると、
「ご報告します!王宮騎士団も進行を開始しました!」
伝令兵が扉を開き入って来るが、
「今は会議中だぞ!」
「別に構わない、それで勇者達は如何している?」
シルヴィアがそれを咎めるも、それをジークヴェルトが納め、伝令兵に勇者パーティーの事を聞くと、「は、それが未だに王宮内に居るそうで」
「はぁ、本当に奴等はやる気があるのか?」
伝令兵が勇者パーティが未だに王宮内に居る事を伝えると、それを聞いたジークヴェルトは再び嘆き、
「ねぇんじゃないか、旦那?」
「全くこれが戦争だと理解しているんでしょうか」
「お気楽なものですね」
「仕方がないのではないか?勇者パーティは牙狼王を倒した事で浮かれているんじゃないのか?」
エルザ、ネリス、リージェンがそれぞれの呆れながらも別々の感想を述べる。
「全く、最弱の魔王を倒した如きで浮かれるとは、良い御身分ですわね」
「ええ、全くね」
シルヴィアが勇者パーティーが牙狼王を倒して事で浮かれていて仕方がないのではないかと言うと、
エレオノーラも呆れながら言い、クローディアもそれに賛同する。
「さて、此方も応戦準備に入るぞ」
「「「「「「おう/ああ/ええ/了解!」」」」」」
ジークヴェルトが応戦準備の合図を出し、
6人は返事を返す。
帝国最強部隊"
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます