第1章 2部神への挑戦

5日目 

国を出てから、数日が経った。

「そろそろ、森に入ることになるから、いつでも戦えるようにしとけと」

「わかりました」

巨木の森。名前の通り、巨木がたくさんあり、大きいものになると、山以上のサイズになるものもある。そして、この森には、危険な魔獣という生き物がいるらしい。

「もう夜も近い。今日は、このくらいにしとこう。」

「わかった。でも、この森には魔獣が出るんでしょ?こんな所じゃ寝られないわよ」

「交代で見張っていこう見つけ次第、片方を起こし、戦闘だ」

グォーーーーーーー!

「なんだ!この音は」

すると、木の陰から、とてもデカイライオンに近い何かが出てきた。

「魔獣かもしれない」

「この生き物、見たことがある。本に出てきた、魔獣じゃない、神の獣、神獣だわ。」

「まずい、この敵には、今の実力じゃ敵わない、逃げましょう!」

「いや、このまま戦うぞ、アイリス。俺はこの三年間、魔法を使いこなせるように努力をしてきた。そして、この鏡の能力を引き出せるかもしれない」

「失敗したら、死ぬのよ!」

「大丈夫。失敗はしない」

俺は、鏡を取り出し、魔力を込めた。すると、鏡から声がした。

【私を出しなさい。そうすればそこの猫を簡単に、倒せる】

【もっと魔力を込めなさい】

声の言われるがままに魔力をさらに込めた。

すると、

「やっと、出てこれた。出すのに手間かかりすぎ」

目の前に、巨木よりデカイ鳥が出てきた。

「これも神獣か。」

「神獣ではあるわ。けれど、その中でも創造神の側近と言われた、神獣の一匹、名前は確か」

【私の名前は、神獣ホルス。火の力を授かった創造神の側近の一人だ】

「これが鏡の力か」

【いえ、あなたは、まだこの鏡を全く使いこなせてない私たち神獣を呼び出す力は、この鏡を持ってて当然の事。】

まだ、そんなにすごい力があるのか。

「ホルス頼む、そこにいる奴を倒してくれ」

【承知した】

すると、ホルスが放った火の玉により、その獣とともに、森の半分が完全になくなった。

【することはした、戻るとしよう】

「待ってくれ、この鏡で呼び出せる神獣はまだいるのか」

【あぁ。いるわ、でも、今のあなたじゃ、コントロールができない。側近の中でこんなに冷静なのは、私だけ。そして、この鏡の力を引き出したいなら、私を呼び出すだけじゃだめ】

「それって。」

ホルスは、消えていった。

「すごい。神獣を従えるんなんて!」

「もうすぐに街に着く。そこで、今日は休もう」

とある洞窟の中

「ほぉ、これが鏡の力か。私の鏡とは、また違って厄介な能力だ」



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