2日目

「おぉーよくぞ我が娘を救ってくれた。私はクローバー・ファン・グリーだ。よろしく」

「当然のことをしただけですよ。俺の名前は春彦。」

「ハルヒコ殿、ところで、その手に持ってる鏡を見せてくれぬか」

「どうぞ」

正直、その鏡の価値がよくわからなかった。

「これは!この国に載ってる伝説の鏡、悪魔の鏡ではないか!伝説の書物によると、鏡を持つ者が現れるとき、この世界の反乱を納めるだろう」

「お主がその勇者だったか。いきなりですまないが頼みがある。あの山にある魔王を倒していただきたい。」

「いったいどうやって?」

「魔法でその鏡の力を引き出し、倒すのだ」

「俺、魔法使えませんよ」

「は?」

「いや、使えないです」

「そうか、それではしばらくの間、この国にある学校で、魔法のすべてを学んでいただきたい」

学校かよ‥‥‥あっちの世界じゃ学校なんて地獄だぞ。

「わかりました。行きます。」

「この学校にはわしの娘が通っている」

あの娘が通っていると考えるとちょっと行く気が出た。

「一緒に学校に行くんですね。よろしくお願いします。」

「よ、よろしくお願いします」

俺の第二の人生、薔薇色になりそう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る