第11話 宝物を見つけ出したような目
私が生理の日、雄一が家族の留守を見込んでうちに来ました。
私は雑誌の記事かなにかで、整理中は局部が敏感になっているので、感染症などを防ぐためにも性交は避けた方がいいと描いてあったのを読んでいたので、雄一の執拗な手から逃れようとしていました。
様子がおかしいと思ったのか雄一は一気に私のパンツの中に手を突っ込みました。
そして指についた血を確認して、私はその時の表情をなぜか薄目を開けて見てしまったんです。
まるで宝物を見つけたような歓喜の表情がそこにありました。
雄一は全身の力を込めて私の腰を押さえつけると下半身を裸にして、カーペットが汚れないように床の上に移動して私を犯しました。
そして嬉々として中出しをして帰って行きました。
整理中のセックスは妊娠しないとは聞いていましたが、だからといって中出しして行くとかありえない。
雄一は私の体について一切の配慮がないんだ、と言うことがその時分かりました。
これからは生理になったら中出しされるんだ、と私は落胆して、いつになったらこの関係を断つことができるんだろうかと、暗い気持ちで思いました。
もしも私がお嫁に行くことができて、遠くの土地に行くことができたら雄一との関係を断つことができるんだろうか。
でも、9歳の時から男を知っているような使い古しの女と結婚するような男性はいないだろうし、私カバだし、誰からも相手にされないに違いない。
結婚が女性にとってゴールではないと言う生き方が、その頃から主張されるようになっていましたが、私くらい傷ついている人間は誰かに庇護されたい気持ちの方が強かったです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます