第10話 夏休みの陵辱

私は中学生になりましたが、相変わらず、親戚同士で連れ立って日曜日になると海水浴に出かけていました。

中学2年生くらいの時です、雄一が結婚してからは、京子さんの実家が同じ厚田村でも、嶺泊のような岩浜ではなくて、砂浜で泳ぎやすかったので、そちらの方へ行くようになっていました。


散々海で遊んだ後は(もちろん性行為つきです)、京子さんの実家でなにか食事を振る舞ってくれるのが毎度のことでした。


雄一は幼い一茂と私の手を引き、さりげなく散歩に出ると行った体で、京子さんの実家の向かいの神社の周りの草むらに入っていきました。

私は一茂がいることが抑止力になっていると思っていましたから、うっかり油断をしていましたが、雄一がこのチャンスを見逃すはずがありません。


草むらの中で私は履いていたジーンズを脱がされ、バックの体勢で犯されました。

この体勢は初めてのことで、神社の前で何て不謹慎な、と思いました。

幼い盛りの一茂が目の届かないところに行ってしまわないように、彼の手を掴んだままで私を犯し続けたんです。


一茂だって見ていたに違いありません。

「どうして私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」私の頭の中は疑問と屈辱感で一杯でした。


学校でいじめられ。両親とは対立して、更に雄一に子どもの見ている前で犯されて、私の周りにはホープレスなことばかりです。

この日、まだ具体的なことは考えも及びませんでしたが、雄一にいつかおとしまえをつけさせてやると決心しました。


コトが済んで、何食わぬ顔をして3人は京子さんの実家に戻りましたが、私はいつものようにこの陵辱を記憶の底に沈めることができず、怒りで爆発しそうでした。

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