第8話 国王達の悪巧み ③

では、これから私が考えていることを話したいと思います。よろしいですね?」


「うむ、構わん」

と、国王が


「私も構いません」

と、エリックが



さて、どんな話かじっくりと聞かせてもらおうか


「内容は使えない勇者達のことです」


「ふむ、使えない勇者?それは『魔力不適合者』のことか?」


「はい、それもありますが……それは後で殺処分でもします。」


うわー、早速ヘビーなやつかよ……はぁ、


「では、使えない勇者とはなんなのですか?」


「称号が『農作者』のやつや、『行商人』のような奴らです」


「ふむ、なるほどな……しかし、そいつらでも殺すには惜しい存在だろう?」


「そうですか?今回の勇者召喚には珍しい称号を持った方が多くいらっしゃるのですよ?」


この皇女はバカか?……浮かれすぎだ。今は使えない称号を持っているかもしれないが、いつかは使えるときが来るだろう。全く……


「使える日が来るかもしれないだろう。もし、処分してからその日が来てしまったら為す術がなくなってしまうだろう?」


さすがは国王様だ。そこんところの理解は出来るようだ。


「それも……そうですね……では、『魔力不適合者』の方はどうですか?……魔法も使えないくせに、『ステータス』なんて赤ん坊同然ですよ?あれじゃ盾にもなりませんよ」


「うむ、其奴については殺処分しても構わん」


「やはりそうですよね!」


あ、はい……前言撤回させていただきます。


さて、この城の中で生きていくのは難しそうだな……これから、どうやって生活していくか考えなきゃな……はぁ、やることが多過ぎる。


あ、勇達の様子も見とかなきゃいけないな。


「それでは、現在の進軍状況をお伝えします」


む、進軍?


「現在、優勢気味に戦を進めていますが、我が軍はどうやら火力が足りないため、劣勢になるのは時間の問題かと思います」


他の二人は静かにその報告を聞いている


「そこで、勇者達を戦場に投げようと思います」

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