37.いつも通りの日常へ……
スタンピードを3つ潰したサヤは、悠然と歩いて愛する娘達とコロナの所に行く。サヤが通ると、皆サヤへの通り道を作るように避けて行くが、サヤはそれも気にした様子もなくコロナの前に立つと
ダラララララァ〜ーーーーーーーー!!!!
「この魔石の鑑定と換金をよろしく」
と、言って異空間魔法でしまっていた3つのスタンピードから獲得した魔石を大量にコロナの前に出す。それを見たコロナは眉と口角をヒクヒクさせ
「今日は……徹夜残業確定か……」
と、溜息を漏らしてガックリと肩を落とした。
続いて、コロナの側にいたラナとシアがサヤに抱きついてきた。
「お母さん!お母さん!!知っていたけど本当に凄い!凄い!!」
「お母さんカッコいい!!」
目をキラキラさせて自分を褒め称えてくれる娘達を抱きしめ返してワシャワシャしたい衝動にかられるサヤだったが、カッコいいイメージを崩してはいけないとグッと堪えるサヤ。
「当然よ。さぁ、今日は牛肉と豚肉のミックスハンバーグに、コンポタージュにしましょう」
「コーンポタージュ大好き!!」
「お母さんお手製のミックスハンバーグ早く食べたい……!」
そんな親子らしい会話をしながら、愛しい2人の娘の手を繋ぎ、夕飯のお買い物に向かうサヤ達。こうして、サヤ達はあっという間に日常の世界へと戻っていった。
「ミノタウルス(牛)とオーク(豚)をあんな風に蹴散らした後によく豚肉と牛肉のミックスハンバーグ食べられるの……」
「……ですね……」
サヤ達が去って行く姿を見ながらそう呟くエイーダ達。すると……
「ん……ここは……?」
サヤ達が完全に居なくなった時に、タイミングよく目覚めるグラニフ達。
「ふん。目覚めたか。お前達は子供を攫ってあろうことか、奴隷商人売り飛ばすような事をした罪で捕縛させてもらう」
「はぁ!?ちょっと待って!?俺はBランク冒険者だぞ!!?」
グラニフはそう言って捕縛を拒否するが
「だから何じゃ。高ランク冒険者だろうと、この地で罪を犯せばワシが裁く。それだけじゃ。お前達!こいつらを捕らえて牢にぶち込め!」
騎士は命令に従ってグラニフ達を拘束する。グラニフ達は抵抗するが、騎士達もこういう場面を想定して鍛えているので、余裕でグラニフ達を拘束し、グラニフ達を牢屋に連行する。
グラニフ達は捕まっても尚、やたらと抵抗していた。一切抵抗をみせずに素直に連行されたのはスバルだけであった……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます