33.問題は「テリュカ」でも……

サヤは、スバルやグラニフとグラニフの仲間達を異空間魔法に放り込む。すると……


「ん……?あれ……?」


「ここは……?」


サヤがグラニフ達を全て放り込み終えた時、ラナとシアが目を覚ました。ラナとシアが目を覚ますのを察したのでサヤはスバルを気絶させたのだ。可愛い可愛い娘達を怯えさせない為の措置だ。


「目が覚めましたか?」


「あれ……お母さん……?」


「どうしてここに……?」


2人は状況が分からなくてキョロキョロする。そんな2人の姿が可愛くてサヤは思わず笑みがこぼれる。


「あなた達は何も気にしなくて大丈夫です。学校には事情を私から説明しますから、今日は私と一緒に帰りましょう」


「ん〜……よくは分からないけど……」


「お母さんのハンバーグは早く食べたい」


ラナとシアはサヤから差し出された手を繋ぎ、親子仲良く自分達の家がある場所へ帰って行った……




しかし、そのサヤ達親子が帰る場所では更なる問題が起き始めていた。


コタロー達の報告を受け、コロナはまぁ大丈夫だろうとは思っているが、色々対処しようと思慮していると……


「コロナ!?大変だ!!?」


「ミノさん?どうしたんですか?珍しくそんなに慌てて……」


「だからミノさんは……って!?今はそれどころじゃない!!?」



一方、「テリュカ」の王城では……


「陛下!?大変です!!?」


「ん?何じゃ?またどこぞのバカがサヤの娘に手を出したのか?」


「いえ!違います!!」




「今、この「テリュカ」に3つのスタンピードが向かってるんだ(です)!!?」



「何ですって!!?」



「何じゃとぉ!!?」



オーク・リザードマン・ミノタウルスのスタンピードが「テリュカ」に向かって来ていた……

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