第4話 運命のクラス替え

 四月、それは出会いの時期って、そう思うよね?

 わたしが学校に通う生徒――主に新二年生は、運命の日を迎えていた。

「大丈夫かな? わたし」

「大丈夫だって、一緒に見に行くよ!」

と、一喜一憂するほどのものでもあるのだ。

 これで残りの二年間が決まるといっても過言ではなかった。

 その名前は――クラス替えだ!!



 うちの通う学校は二年生のクラスは持ち上がりで、卒業までを過ごすことになる。

 そのため、二年生のクラス替えは結構大事なんだよ。

「あった。え~と……」

 わたしは六組になった。しかも、同じ文芸部の早悠良さゆらが同じクラスになったから、安心した。

「雪乃~!」

 早悠良とハイタッチして、教室に行くと。

 数人が固まって話しているし、同じクラスの子は四人ずつくらいはいると思うけどね。

 わたしは六組の教室を見渡した。

 ピアスとかを開けてるのが多い印象的な子が多くて、たぶんクラスの頂点に立ちそうな子のグループがあった。

 ――絶対、はむかってはいけない。

 察した途端に担任の先生がやって来た。

 一年のときにいた作法のアシスタントをしていた先生だったし、知ってる先生だったからホットできたの。

「よろしくお願いします!」

 わたしは少しだけ、これが崩壊するかもしれないなと、感じたのはほんの少しだけ後の話。

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