なんとも秀逸な作品

とてもよい。じつによい。
語り調子の軽やかさは、そのままの落語を目の前でみているようです。
三度の飯より蕎麦が好き。そんな男が蕎麦を食う描写の、なんとうまそうなことでしょう。
けれどそこはもちろん落語。掛詞に韻のちりばめられたそれを最後まで読み切れば、そこにはすとんと腑に落ちる、よい『オチ』が。
落語好きならぜひご一読。落語は難しい、と思う方にもこの『うまさ』、ぜひ知っていただきたいです。