第二話 無双のゴーレムライダー
冒頭
帝国軍が大王不在のリスティア大王国に侵入。
傀儡政権を樹立してパトリア王国に要求する。
「新型ゴーレムとコマンダーを引き渡せ」
と。
「僕のせいで戦争が始まった」
ルークスはショックを受ける。
七万の軍勢と四百基のゴーレムがパトリア王国に迫る。
果たしてルークスはどうするか?
登場人物
ルークス・レークタ卿 14才 男
新型ゴーレム「イノリ」のマスターで、女王直属の騎士。
風の大精霊、水、火の精霊、土の下位精霊を親友にするという、精霊使いとして破格の能力をもつ少年。
ゴーレムに必須な土の精霊との相性が最悪というハンデを、他属性精霊の協力で克服。さらに自ら乗り込むことで他ゴーレムを寄せ付けない力を発揮する。
アルティ・フェクス 14才 女
ルークスの幼なじみでイノリの武器開発者。
サラマンダー一体、ノーム三体と友達になっている。
十年近く同居していたこともあり、ルークスの異性関係が気になってしかたない。
ノンノン 女
土の下位精霊オムの幼女でルークスの親友。
手の平サイズで普段はルークスの肩にいる。
イノリでは外皮と動作を担当。
インスピラティオーネ 女
風の上位精霊(大精霊)グラン・シルフでルークスの親友。
普段はルークスの頭上で周囲を警戒しているほか、シルフを使って情報収集する。
イノリでは骨格と外部発声を担当。
リートレ 女
水の精霊ウンディーネでルークスの親友。
イノリでは筋肉と視覚聴覚、ルークスの生命維持担当。
親友の中では一番の古株でルークスの理解者。
カリディータ 女
火の精霊サラマンダーでルークスの親友。
イノリの武器担当。
戦いを嫌う精霊の中で、唯一ルークスと戦意を共有できる存在。
フローレンティーナ・アマビーリア・ド・ジーヌス 15才 女
パトリア国女王
臣下の不和に悩んでいる。
幼い頃一度会ったルークスとの約束を心の支えにしてきた。
フォルティス・エクス・エクエス 十四才 男
ルークスの従者で、学級の級長。学年主席でもある。
平民だったルークスに騎士としての振る舞いを教える。
騎士団長の次男で責任感が強く、全体を見て行動する。
シノシュ 男 十七才
サントル帝国の大衆階級の精霊士で、帝国最年少の大精霊契約者。
十五才のとき土の大精霊グラン・ノームと契約し「土に愛された少年」と呼ばれる。
だがそれは「風に愛された少年」ルークスの二番煎じなので、内心嫌がっている。
市民階級に上がることを夢見ていたが、現実を知って諦め、大過なく軍役を終えることを望んでいる。
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