五箇伝についてちょろっと語ってみる その壱:大和伝
前回のお話で、刀工についてちょろりとエセりさせてもらいましたが、今回はその続き。五箇伝について話してみようかと思います。
ただ、この辺り、あくまで私はエセっているのであって、細かいところや解釈の違いがもちろんあります。
その辺りを加味した上で、自分で調べて私のエセを是非超えて学んで頂けますとエセ冥利に尽きます。
さて。では早速五箇伝についてを、エセっちゃろう。
まず、先の刀工のエセにおいて五箇伝というものはどういうものか、ってところを触れさせてもらいました。
それぞれの鍛刀地、または鍛冶集団の溜まり場を発祥地とした五大流派があり、大和国(奈良県)、山城国(奈良県のちょい上辺り)、備前国(山陽道。岡山県、香川県、兵庫県辺り)、相模国(神奈川県)、美濃国(岐阜県と愛知県辺り)で出来た流派のことを五箇伝と呼び、その流派がそれぞれ大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝という鍛冶伝記を作り、そこから更に継承されそれぞれが小分類の流派を形作っていきます。この流派、そしてそこに属する刀鍛冶が、刀工。そしてその刀工が作った刀が、俗に言う、日本刀。
そんなことをエセってました。
なお、この小分類の流派、または伝記から外れた刀工たちを、脇物と呼ぶようですね。勿論、この派閥に入っていなくても、刀工はいますのであしからず。
さて、その流派の伝記。
ここをちらっと、主な有名どころの名刀とともにエセろうかと。
まずは、こちらから。
■大和伝
刀工数:1025工
有名な刀剣:獅子王(重要文化財)
有名な刀工:
知らない人が多い可能性のある刀工かもなので、ここで少し脱線。
日本最古の刀工といわれる伝説上の刀工。それが天国です。
私、この刀工を、神代の系譜に書かれているまさに神々の武器を作った刀工かと思っていたんですけど、誠かどうかわからないままなんです。
一応、観智院本銘尽という日本最古の刀剣書に、神代より当代までの鍛冶と記載があるそうなので、もしかしたら天国という刀工の名前を継いでいた刀工集団なのかもしれませんね。
他にも、小烏丸や、草薙剣(天叢雲剣)、亀戸天神(東京)の宝刀、果ては鬼切や中国三国志時代の
……はっΣ( ̄口 ̄
天国は好きな刀工なので思わず。
なお、この天国を知っている人は、カタナスキーだと私は思っています。
こほんっ。
大和伝は、現在の奈良県大和国を発祥とした流派なので、大和伝となります。
上記で熱く語る必要がなかったのにちょろエセした、刀工・天国を起源とした最古の流派とも言われていますが、源流は平安時代中期の人で、主にお寺の僧兵の刀を鍛えていた刀工だそうです。というか、大和伝の派閥の方々はお寺のお抱え鍛冶師だったりのようです。当時はお寺の僧兵が刀や槍を持って戦っていた時代ですから。
確か、天国を除き、もっとも古い刀工、
この千手院、特に開祖から鎌倉時代にかけての古千手院派が作ったとされる刀剣は、極めて希少な刀剣で、開祖である千手院行信の作刀は現存していないそうです。
ただ、【無銘 千手院】という刀剣はみることができるそうです。
なお、大和伝には千手院を含めて五派あり、千手院派、
各派閥の特徴として……。
……えっとですね。大和伝は刀身の
……これ、ミスったな。
こういうの話す前に、日本刀の各部位の説明とかが必要だったかも。
という乙女の心の声はどっかにもっていって。
千手院派は手元が太くて先端が極端に細い踏張りや大きな白い結晶の刃文、
尻懸派は尻懸肌と呼ばれる地鉄――刀の黒い部分のとこです――で、肉厚感があり長寸の太刀が多く、刃文がほつれているように見えるのが特徴的です。まあ、この辺りは本当に実際に見てみないと分かりませんが^^;
作刀としては、重要文化財の【太刀 銘 大和則長作】でしょうか。
手掻派は東大寺の鍛冶集団で、大和五派の中でも最も規模が大きく、刃文の
当麻派はその派閥の名を冠する
保昌派は表面が木材の柾目のように並行な方向に重なった文様の柾目肌と一文字の銘を刻むのが特徴です。見た目は肉厚。直刃に二重刃が作風です。有名なのが短刀の国宝、桑山保昌ですが、この桑山保昌は写真でみてもめちゃくちゃ綺麗な刀なのでみておいて損はないので是非。
なお、他にも
さてつづいては……――
――……たいへんっ!
まさか五箇伝の一つだけでこれだけ書いちゃうとか。
やっぱり刀剣関係はエセりだすと止まらなくなりますね^^;
せめて五箇伝は一気に書いてみたいもんです。
なお、私が浅く狭く調べたエセ知識ですので、興味がありましたら是非調べてみてください。
ではでは。
今回はここまで☆
また私がエセりたくなったら会いましょう!
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