刀工についてちょろっと語ってみる


 さてはてさてはて。

 かれこれ何年も放置していたこのエセ知識。ふと見てみたら前回の新徴組のエセ知識は2022年5月25日が更新日時。

 おー、かれこれ一年くらいは放置してたとか思ってたけども、意外と半年くらいだったのかぁとか思うわけですよ。なんで更新しないかって? エセ知識がないから放置していたわけではなく、書こうと思えばいくらでも書けてしまうので余裕ぶっこいてたってのが本音ですね。


 決して、次はなに書こうかなぁとか思いながら、結構更新頻度の高い別の日記のところでちょこちょこ書いちゃってたとかそういう話ではないのであしからず~☆

 いえ、それは本当なんですけどね^^;



 さてはて。

 気を取り直して。


 今回のちょろっとエセ知識は、刀工。



 日本刀、に限らずですが、武器には作る人がいます。

 刀だからというわけではないのですが、刃物――刀剣や日本刀においては、刀工という職人がいます。

 刀を作る鍛冶師だから、刀工。刀を作る鍛冶師の場合は、刀鍛冶かたなかじ刀匠とうしょう鍛師かなち刀師かたなしなんて呼ばれたりするそうです。

 なお、刀工の統括団体「全日本刀匠会」なるものがあるそうで、この刀匠会では刀匠と刀鍛冶という言葉を使用しているそうです。(Wiki調べ)



 さて、少し話をずらしてみますが、刀工が刀を作ることを、鍛刀たんとう、と呼ぶそうです。鍛造することからではないかと個人的には思っていますが、どうなんですかね? そんな鍛刀する場所を鍛刀地と言います。そのまんまですね。更にそこから、鍛刀地で鍛冶をする場所は鍛冶場。鍛刀地で共に切磋琢磨する鍛冶職人や、師事して特徴や技術が同じ人達のことを、刀派。流派というものになります。

 これがやがて刀鍛冶集団になっていくわけですね。


 さて、そんな鍛刀。

 これには様々な工程があります。そしてその工程において、それぞれ担当する職人がいます。



 ・刀の元となる鉱物を掘り出す鉱山師。これがないとまず始まりません。工夫ですね。

 ・鉱山師が集めてきた鉱物から砂鉄を採集して砂と砂鉄を分ける鉄穴師かんなじ。鉄穴流しという技法を使って採集と流鉄を行い、砂鉄の純度をあげるそうです。

 ・たたら製鉄で砂鉄を溶かして精錬するたたら師。ふいご吹いたりして高熱を創り出すらしいですけど鉄溶かすってどれだけ、とか思わなくもないです。

 ・炭を焼いて炉の火を絶やさず燃やし続ける山子。炭窯と木炭のプロフェッショナル。

 ・砂鉄から鉄の塊となったそれを鍛造する刀鍛冶。これがいないと日本刀はできません。かんかーんと槌振って形造ります。

 ・出来上がった日本刀に装飾をおこなう彫師。簡単な装飾ではなく、凝ったものを作る時に出てきます。

 ・日本刀を納める鞘を作る、鞘師。この鞘がないと抜き身でいたいたいです。

 ・出来上がった日本刀を研いで切れ味をよくする、この研ぎによって良し悪しが決まるといっても過言ではない研師。


 これら全員が、刀鍛冶、刀工となります。チームみたいなものですね。

 中には自分一人で、なんて刀工もいたかもしれません。



 さて、そんな刀工。

 刀工というのは主に人の名前になりまして、その刀を作った人の名前でもあります。

 ここから先は日本刀の話にもなるので長くなりますので、また次としますが、簡単に言うと、以前長曽祢虎徹のエセ知識でエセったように、あくまでよく聞く刀の名前として使われるそれらは、それを作った刀工の名前なんです。

 つまり。つまりですよ? 刀剣乱〇って日本刀を擬人化してるんではなく、刀工を擬人k――( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン


 さて、刀工を語るには、先に記載した、刀派、または流派について、そして日本刀について話していかなければならなくなります。



 日本刀というのは、前々からエセってるので一気読みされるとなおいいかもしれませんが、日本で作られた刀です。

 この刀は、ざっくりと、古刀期(神代~戦国時代)と新刀期(江戸時代~現代)に分かれます。更に、五箇伝ごかでんというものがあります。

 それぞれの鍛刀地、または鍛冶集団の溜まり場を発祥地とした五大流派があり、大和国(奈良県)、山城国(奈良県のちょい上辺り)、備前国(山陽道。岡山県、香川県、兵庫県辺り)、相模国(神奈川県)、美濃国(岐阜県と愛知県辺り)で出来た流派のことを五箇伝と呼びます。

 その流派がそれぞれ大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝という鍛冶伝記を作り、そこから更に継承されそれぞれが小分類の流派を形作っていきます。

 この流派、そしてそこに属する刀鍛冶が、刀工です。そしてその刀工が作った刀が、俗に言う、日本刀になります。


 これを系統付けたのが、刀工や日本刀を語るにあたって忘れてはいけない存在、足利将軍家の研師であり、豊臣政権の際には刀剣の鑑定家として知られる本阿弥家。

 七千以上の刀工を分類し、その分類したものを更に評価したのが、懐宝剣尺。そして再刊したのが古今鍛冶備考となります。

 この古今鍛冶備考において、最上大業物12工、大業物21工、良業物50工、業物80工、大業物・良業物・業物混合65工の計228工が刀工として評価されるわけですが、またこの辺りになってくるとエセではなくなってくるのでこの辺りに。


 こんな中途半端なとこでとめるから、エセなんですよね。

 ちょっと気になったら、是非、調べてみてください。このお話は、ちょろっとエセることで皆さんの興味を刺激するのが目的としたエッセイなのですから^^


 ではでは。また私がエセりたくなったらお会いしましょう。



 ……いえ、ここで終わらすと不完全燃焼でしょうから後日また。きっと。

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