第12話 朝の凡事
ごきげんいかがですか?
今朝は五時過ぎに目覚めました。わりあいと眠れたようです。曇りで肌寒いですが、大デブ解消のため、散歩に行くことにしました。
近所の寺にはもう、嫌気がさしたので別のお寺さんが見つかればいいとは思いましたが、あまりそれにはこだわらずに、なるだけ遠くへ行きたいなあと思いました。もちろん肉体的、精神的、地理的方向感覚の限界はありますよ。
とりあえず、ウチの前の坂を下って、一級河川だと偉そうに名乗っている恩田川沿いを歩きましたが、大した流れではないので「こいつが一級河川では他の一級河川に申し訳ないのでは?」と考えてしまいました。だって、例えばですけれど、天竜川なんて絶対に一流河川ですよね? (面倒くさいのでいちいち調べませんけれど)あれと比べたら、おじいさんのお小水みたいにちょろちょろの恩田川が、ドヤ顔しているのを見ていると、横浜市民として恥ずかしい気持ちになります。だいたい、てめえは単なる鶴見川の支流だろ! 一級河川なんて辞退しろと言いたくもなりますよね。国交省はどういう基準で、一級とか二級とか決めているのでしょうね? 今ひとつピンときません。もちろん調べればすぐにわかるのでしょうが、何事も面倒でなりません。鬱期が刻々と近づいているようです。皆さんにペラペラとお話し出来るのもそろそろ終わりでしょうか? わたし的には昨晩、上のバカ女に怒鳴ったのが精神的なピークだったような気がします。久々に腹の底から声を出しましたから。それにも関わらず、今夜もうるさいなら、敵はわたしより上手のキチガイですよ。かなうはずがありません。てめえ一人がこのアパートに住めばいい。わたしは退散します。スプレーで「キチガイアパート」って、いたずら書きは百ヶ所くらいしますけどね。念入りに。
まあまあ、落ち着いて。とにかく川沿いを歩いておりますと……空腹で低血糖状態になってしまい、ヘロヘロのクラクラです。
「ああ、確か川の向こうにセブンイレブンがあるなあ」
と思い出したわたしは田んぼ道を蛇行しながら歩いていました。すると、橋の向こうに、森があります。
「こいつはいいねえ」
と思いましたが体調的に今朝は断念。西八朔と町名表記されていました。そのうち調べましょう。
さらに行くと願弘山・極楽寺という石碑が! これは死んでも行かねばなりません。そうしたら、いい感じに寂れていてわたしの好みの寺ですよ。近所の寺よりずっといいわ。しかし、不思議ですね。横には横浜市民にはおなじみの杉山神社があります。寺の近くには必ずと言っていいほど神社があります。廃仏毀釈の名残りか神仏融合の名残りか、それとも他に意味があるのか? そんなこと、知ったこっちゃありませんがね。
こっちは超特急でセブンイレブンに飛び込み、卵パンと大葉味噌のおにぎりというのを買って、駐車場で食べました。これでは大デブ解消になりません。なおのことクリエイトSDの自販機でいちごみるくまで買っちゃった。ああ、終わったな。
家に帰ると今度はくしゃみが止まりません。とにかく落ち着きません。どれだけのやつがわたしの噂をしているのでしょう? 絶対に悪い噂だな。いや本当は単なる風邪でしょうね。とりあえず寝ますわ。
では。
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