第10話 カラダがボロボロです

 ごきげんいかがですか?


 まあ、わたしときたら精神的には順調に回復して来てはいるのでしょうが、相変わらず、武蔵坊弁慶(中村吉右衛門が演じるところのですよ!)になりきっていまして、万が一、本当に強くておっかない非合法組織の人たちに絡まれたらどうするのでしょうか? という疑問が湧いて来て仕方がないのですが、今のところは、その手の人が近づいてこないので、とりあえず、よしとしましょう。どうせ、こんな状態は長く続きっこありませんから、躁が来れば必ず鬱が来るのです。短い爽快な気分を楽しみましょう。


 その一方で、ジェノサイドの余波によって体調面が著しく損なわれていてとても困っています。


 まずは歯。ついに上の最後の一歯がグラついてしかも、痛いです。最後の一葉ならば、感動のストーリーにもなりますが、一歯ではねえ……これはもう数日も持たないでしょう。下手りゃ今夜にでもお別れですな。そうすると、入れ歯を支える歯が両方とも無くなるという最悪の状況を迎えます。支える歯が無いところを、ポリグリップで強引に入れ歯をくっつけるのですから、固いものなどは一切食べられません。栄養補助食品として買ったチョコバーがかじれなくて、元妻にくれてやりましたよ。まったくもって金のムダでした。こうなると流動食とか介護食、あるいは赤ちゃんの離乳食がいいのでしょうが、わたしにも若干のプライドがございましてね。飢えて死ぬほうがいいです。わたしはハードボイルドなの!

 歯医者にとっとと行けばいいのでしょうが、わたしのような身分の人間は病院に行くのも区役所の手続きが煩雑で、この前不快な思いをしたので、連絡なんかしたくないし、歯科医というか歯科医師会は普通の医師会と違って、そういう手続きがなおのこと煩雑なのです。腹が立って仕方ありませんが、怒っても仕方がない。我慢です。その上、生まれついての歯医者運がないわたしは、ヤブの歯医者に当たるのが怖くて怖くて仕方がありません。始まりは三ツ沢上町歯科、次いで、はぎわら歯科、以下順不同にトレッサファミリー歯科、駒岡歯科、おおぬき歯科、全部ヤブでした。これはなんの罰ゲームでしょうかね? 願わくば全てのヤブ歯科医よ亡びよ! とりあえず、万全を期すため、元妻に歯医者を偵察させる所存ですわ。


 それと、両手の指がなぜか全滅。パリパリの鹿せんべいになってしまい、いっくら、潤いスキンケアをしてもダメ。ついに、薄い軍手をはめました。そうすると、パソコンやスマートフォンが一切反応しません。窮余の一策で、前に買って、ロクに使いもせずに放置しておいた、正式名称不明のiPod用タッチペンを思い出して使いましたら、案外これは使えますな。ああ、わたしはパソコンにマウスをつけていませんのよ。寝ながらパソコンやるのにマウスは邪魔なのです。


 無印良品から待望の四段カラーBOXが届きました。しかもその場で作ってくれてすぐに部屋の中央に設置できました。まあ、金はかかるんですよね。苦しいけれど、なんとかなるさ。そして、わたし自身のジェノサイドで破壊した文庫本を復興させてセッティング。


 結果として、とてもいいです。部屋の中心にランドマークとしてカラーBOXを置くだけで、お布団ゾーンと多目的ゾーンがしっかり分かれて、わたしのお布団時間が減少したので、お勉強に少しだけ身が入ります。もうねえ『ニトリ』の商品なんて二度と買いません。ああ、わたしは別に無印良品信者ではないですよ。あそこだと、わたしの好きなライトブルーで部屋を統一出来ませんからね。でも、カラーBOXの安定感はすごい。死ぬまでこれらを使うことでしょう。あと何年かはわかりませんが……


 このところ、騒音がひどすぎる上の人間(とイヌらしい)をぶち殺したい気持ちをぐっと抑えています。いつまで、音だけの神宮ならぬ十日市場大花火大会に付き合わされるのでしょうか? オーナーさんに言っても埒があかないということは、暗にわたしが出て行けということですかね? それなら、オーナーさん対して弁護士さんでも立ててみましょうか? 弁護士関係の方からのコメントをお待ちしていますよ。これはマジです。さあ気分を変えて、勉強でもしましょうか。

 では。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る