メカニック解説:XTM-5〈ピースキーパー〉
〈ピースキーパー〉
型式番号:XTM-5
開発元:PRTO(環太平洋条約機構)
所属:PRTOアフガニスタン方面派遣軍
前後長:14.8m
全高:6.2m
戦闘重量:70.5t
総推力:190.2t
最高速度:780km/h
装甲材質:チタン・セラミック複合軽量装甲
動力機関:ヘリカル・コイル式マイクロ核融合炉
推進機関:無放射能式高推力熱核ジェット×6
武装:
・30mmガトリング
・152mmガンランチャー×2
・155mm可変速レールガン
・80mm高追尾スウォーム・ミサイル×120
・迎撃用レーザー・タレット×2
外見:
カラーリングはグレー。スラスターを内蔵する4本の脚部が放射状に伸びたシャーシの上に、首無しの胴体が載っている。シャーシ下部には熱核ジェット2基の他、大型のガトリング・タレットを戦闘ヘリの固定機銃のような形で装備する。
胴体中央にはレールガンの長砲身、腕に当たる部分にはガンランチャーが接続されており、戦車の砲塔の両側に短砲身砲が二つついているような印象。背中には箱型ミサイルランチャーが二つと大型レーダーを装備する。
解説:
〈ヘルファイア〉の無茶が過ぎるコンセプトとそれに伴う大事故を反省点とし、よりパイロットへの要求が少ないタイプとして設計された後継機。首が無い胴体にしか前級の面影は残っておらず、全身を重火器で固めた複座型の飛行砲台である。
巨大な四本の脚部とシャーシ底部に熱核スラスターを内蔵しており、脚部関節をロックしてジェット噴流を下方に向けることで浮遊・飛行が可能。レールガンとミサイルによる精密かつ大規模な火力投射で敵を射程外から殲滅しつつ、飛行形態の高機動で敵後方に突入するのが本機のコンセプトである。
PRTOの軍事技術の粋を注ぎ込んだ高性能火器管制装置によって最大40の目標への同時攻撃が可能で、対多数戦に高い適性がある。飛行形態では最大火力であるレールガンが使えないという弱点があるものの、ガンランチャーとミサイル、ガトリングによる砲爆撃はなお苛烈であり、移動中であっても敵に迂闊な行動を許さない。
装甲はチタン合金とセラミックを組み合わせた比較的軽量な複合装甲であり、小口径機銃や対空ミサイルの破片を防御可能である。陸上兵器としては軽装甲の部類に入るが、前述の飛行能力とシャーシ側面に装備される迎撃レーザーにより、実際の耐久力はスペック以上になっている。
〇武装・装備
・30mmガトリング
通称〈
・152mmガンランチャー×2
両腕部に装備する短砲身の低反動砲、ロボットアニメ的に言えば「バズーカ」である。低初速だがロケットアシスト弾の使用と上空からの撃ち下ろしである程度補う事ができる。レールガンと役割が被っており、更にあちらよりも低威力のため基本的に同時使用されることはないが、低反動を生かした空中射撃が可能である。
・155mm可変速レールガン
胴体を前後に貫く形で装備する大型電磁加速砲。対T-Mech徹甲弾と対装甲榴霰弾が用意されている。チャージ率を変化させることで速射性と威力を調整可能であり、局面に合わせて様々な運用が可能。フルチャージ射撃ともなれば初速はマッハ15にも達し、榴霰弾でも戦車の上面装甲を貫いて撃破する運動エネルギーを叩き出す。
・80mm高追尾スウォーム・ミサイル×120
本機の要となる垂直発射式の高追尾ミサイル。60連装ランチャーを背部に二基装備する。一度外した標的を更に反転して追いかけるほどの追尾性と航続距離が特徴で、理論上は地上目標はおろか超音速戦闘機すら叩き落とすことが可能である。
威力は70~80mm級の対装甲ミサイルの域を出るものではないが、それでも生半可な装甲なら打ち破る威力はある。通常兵力はマルチロックから本武装を振り撒くことで一掃し、強敵に対してはこれを布石としてレールガンなどの更なる高威力攻撃を撃ち込むのが本機の基本的な戦闘スタイルとなる。
・迎撃用レーザー・タレット
敵弾の接近を自動的に迎撃するレーザー砲塔。消費電力と威力が抑えられており、ミサイルや砲弾を両断するほどの威力はない。熱で外殻を融解・変形させて空気抵抗による自壊を狙う迎撃装備である。
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