第3話 始まりの赤01


僕は行ってみる事にした。


「どこか行くの?」

「コンビニ」

「夜だから、気をつけてね」


家族に声をかけられて、出かける。


最寄駅までは、徒歩5分。

すぐに着く。


「このカード、本当に使えるのか?」

ピッ


「ドアが開いた。使えるみたいだ」


幸いかどうかわからんが、この駅は島式ホームがひとつだけ駅。

必ずどちらかに来るので、移動の必要はない。


ちなみに、島式ホームとは、ホームの両側に、列車が停車できる駅の事。

片方だけなのは、対向式ホームという・・・


まあ、知っていても時にならないが・・・


深夜だというのに、かなりの人がいる。

みなさん、お疲れのようだ。


午前0時。


一本の列車が入ってきた。

赤い列車だ。

これは・・・名鉄7000系?

何でこんなところに?


ドアが開く。


おそるおそる乗車してみる。


≪ご乗車ありがとうございます。お好きな席にお座り下さい≫


そういうことなら・・・

せっかくだから、一番前の展望席に座ろう。


腰を下ろした。


程なくして発車する。

さてと、どうなるか・・・

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