第7話

帰宅した。


「お兄ちゃん、大丈夫だった?」

妹に声をかけらる。

台風の事だろう・・・


「ああ、何とかね」

「よかった。ご飯出来てるよ」

「すまない」


両親は今、海外に転勤している。

そのために、妹とふたりぐらし。


家事は分担性。


食事と洗濯は妹。

掃除やゴミ出しなどは、俺の役目。


ちなみに、血のつながりはある。


「掃除って、ルンバじゃない」

「キャサリンと言え」

「電化製品に名前を、つけないの」


こういうやりとりも、楽しいものだ。


さてと・・・

やはり、出てくるだろうな・・・


日付前に、鏡の前に立つ。


「やあ、お帰り」

やはり出たな・・・

「毎日、会ってたろ?」

「それは、言いっこなし」

たく・・・


「で、未来の俺は、サインはどうなった?」

「出てきたよ。ありがとうね」

そのサインを見せる。


「で、一体お前は誰なんだ?」

「だから、それは気不味くなるので内緒」

「まだ、会ってないんだろ?」

「うん。でも、知らない所で交流しているよ。既に・・・」

ますます、わからん。


「じぁあ、ヒントね」

「ああ、頼む」

「君の趣味は?」

「俺の趣味?」

少女は頷く。


「その趣味を通して、知りあう人だよ」

「趣味で?」

「じゃあ、私は今日は、元の時代に帰るね」


鏡には、俺の姿だけが、映っていた・・・



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