第14話

「それでは、いただきましょうか」

「いただきます!」

美夕と舞花は、「やっと夕食が食べられる」と、思いっていたが弥彦は「まだ腹へってないんだよなー」と、心の中で思った。

夕飯は唐揚げとポテトサラダ、玉ねぎと卵のスープ、あと普通の白米だった。

「やっぱり、やっひーのお母さんの唐揚げはさいこー!」

「うん、美味しい」

美夕と舞花は、久々の弥彦の母の唐揚げを美味しそうに食べていた。

しかし、弥彦は「唐揚げとか胃もたれしそう」と、小声で言うと、弥彦の母が「なら食べなければいいじゃん」と言った。

すると弥彦は、「ごめんなさい、食べます」と、ついつい声が出てしまったと反省しながら母に言った。

「よし、弥彦君!」

「はい!?」

弥彦は、突然美夕と舞花の父に名前を言われて少し緊張しながら返事をした。

そして、それを見た美夕と舞花の母がくすくすと、弥彦の反応が可愛いくて笑った。

「実はね、弥彦君」

「はい・・・」

「ドラマに出る気はないかね?」

「はあ!?」

弥彦は、突然のドラマに出演しないかと言われて「はあ!?」と、驚きながら固まった。

それを聞いた弥彦の母と妹の優奈は、夕飯の食べている手が止まってしまった。

「えええぇぇぇーーー!!!」

弥彦と妹の優奈と弥彦の母は、突然の弥彦のドラマの出演の依頼に驚愕した。

「亮平さん、どうして弥彦を・・・」

「まあ、それは弥彦君が美夕と舞花ととても親しいからだよ」

「なんで、俺が!?」

「まあ、今から理由を話すよ」

美夕と舞花の父は、弥彦をドラマに出演させるのは美夕と舞花と親しいからだと言うと、美夕と舞花は顔を真っ赤にしていた。

それを見た弥彦は、「まさか!」と、弥彦は美夕と舞花が顔を真っ赤ににしたのを見て何かに勘づいた。

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