第11話

「秘密とはなんですか、やっくん」

「えっーと、それは・・・」

「お兄ちゃん、なんかあるの!?」

「ない!、とは言いきれない・・・」

美夕は、正座をしている弥彦に部屋になにがあるのか追求すると、弥彦は必死に誤魔化しているので美夕はじっーと弥彦を見ていた。

すると、妹の優奈が弥彦の部屋に何があるのか目をキラキラさせて興味津々な顔で聞くと、弥彦は冷や汗をかきながら誤魔化すのを続けていた。

「それじゃあ、中に入るよ、やっひー!」

「まて!、舞花!」

「なんでー!」

「やっくん!」

「は、はい!」

弥彦は、舞花が部屋に入ると言うと弥彦は焦りながら「まて」と言って舞花の服の袖を掴んだ。

そして、弥彦は正座をやめると美夕が「やっくん!」と、弥彦をまた正座に戻した。

それを見ていた妹の優奈は、「お兄ちゃん、尻に敷かれてる」と、ニヤニヤとしながら思った。

妹の優奈の表情を見た弥彦は、「このやろうー!」と、内心とても言いたいことを我慢して思った。

「では、なんでやっくんは部屋に私達を入れないんですか!」

「それはー・・・」

「早く答えてください」

弥彦は、美夕の質問をスルーしようとしているが、美夕の表情が怖くて何も言い返すことができなかった。

そして、それをニヤニヤと見ている妹の優奈に弥彦は助けるようにサインをしたが優奈は、弥彦の方向をいままで見ていたが、いきなり違う方向を向いた。

それを見た弥彦は、「こいつ!」と妹の優奈を恨みながら思った。

「早く答えないと、おばさんに鍵をもらってきますよ!」

「それだけは、かんべん」

「なんで、キョロキョロとしてるのですか、やっくん!」

「そうだよ、やっひー!」

弥彦は、鍵をもらってくるという発言に「かんべん」と言うと、美夕は弥彦の前に立った。

そして、弥彦はキョロキョロしながら「解放されるか」と思ったら、「なんで、キョロキョロしている」と美夕に怒られた。

すると、それに便乗した舞花が「そうだよ」と言ってくると、妹の優奈は必死に笑いを我慢していた。

それを見た弥彦は、「あのやろー!」と思いながら、どうすればこの状況を抜けられるか必死に考えていた。


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