秋の句

※枯山水（かれさんすい）：水を用いずに岩や砂などで山水を表現した日本庭園の様式の一つ。

※青北風（あおきた）：雁（かり）が海を渡って来る頃の北風　

※斜里（しゃり）：知床の近くにある町

※合掌造（がっしょうづく）り：日本の住宅建築様式の一つで、急勾配の屋根を持つことがしばしばであるが、現存する合掌造りの屋根は45度から60度まで、傾きにかなりの幅がある。

※七輪（しちりん）：土製のこんろ。

※吾亦紅（ワレモコウ）：バラ科・ワレモコウ属の植物。日当たりのよい草原などに生える1メートル以下の草で、秋に枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける。

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　龍安寺（りょうあんじ）枯山水に紅葉かな

　みやげ屋の木彫りの熊や秋しぐれ

　じゃが芋や身ぐるみ剥がれ川さらし

　奥入瀬（おいらせ）の風彩りぬ紅葉かな

　青北風や斜里の鴎の聲（こえ）かなし

　秋の暮風をとゞめし東大寺

　秋桜（コスモス）に合掌造り見え隠れ

　秋刀魚（サンマ）焼く七輪の景なかりけり

　一人行く旅人送る吾亦紅

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