第8話
「なんで人殺しの仕事を始めたのかって?
大学卒業したあとは会社員をやってたんだよ。そこで、どうしてもウマが合わない先輩がいてね。僕の人生において邪魔だなって思ったから殺しちゃえって思って殺してみたんだ。でも別にこれで殺人にハマったとかは無いんだ。そのあとも会社員を続けてて、イラっと来る同僚や先輩、上司が出て来る度に殺していったんだ。その時、僕がこんなに殺したいと思う人がいるなら、世の中には同じように殺したいって思う人がいるんじゃないかって思って。それで、募集してみたら想像以上に依頼があったからやってるだけだよ。
僕にとって殺しは社会貢献のボランティアと一緒なんだ。お金も貰ってないしね。君がもっと人に優しさや思いやりを持った人間だったら長生きできたのにね。そろそろお喋りの時間も終わりかな。もし、あの世がどんな場所かを僕に教えられる方法があったら教えにきてよ。待ってるから。じゃあ、おやすみ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます