第6話
「なんで俺が僕に殺されなきゃならないのかって?
それは最もな疑問だな。初対面の人に殺されるなんて考える人の方が少ないからな。答えは一つだよ。君の事を殺したいほど憎んでいる人がいるって事だ。
いくら払えば殺さずにいてくれるかって?
100億円でも無理だよ。だって依頼主からはお金を貰ってないからね。お金じゃないんだよ、僕が人を殺す理由は。もっと単純な理由さ。それを今、君が聞く必要はないよ。どうせ言ったところで理解はされない。これは前の人で既に実験済みの事だから。
もうそろそろ話を終えても良いかな。僕もそんなに暇じゃないんだよ。これから続きが気になっている本を読まないといけないんだよ。何としても今日中に読んでブログに書きたいんだ。僕にとって君の命は読書する時間よりも価値のないものなんだ。じゃあ、これは皆んなと僕が約束している事なんだけど、あの世って場所がどんな所かを僕が現世で生きている間に伝えに来て欲しいんだ。頼んだよ。どんな形でも良いから伝えてね。じゃあ、おやすみ」
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