忘れてしまいたい
泉花凜 IZUMI KARIN
忘れてしまいたい
優しさに手を引かれて
鴉の舌先にふれて
水たまりは鏡の籠城
真夜中に歩いた
夢の途中の月光は
クラクション鳴らされた
車の酔いつぶれ
下で拝んだ手のひらを
唇で温めた昨日
生きていれば 良い事あるさと
保障しかねるほどの
愛しさを
どこに捨てて
忘れましょうか
愛し合えば
自由になるさと
教えられた
間違いじゃない
でも支えられない
愛は病
生きていけば 良い事あるさと
保障もできないほど
愛という病に
かかった罠を
もう見過ごせない
白いカタマリとなる
この遠い思いを
無駄ではないと
割り切れるのも
まだ少し先の
未来のようで
愛は病
痛みと後悔を
引き金に
弾け飛ぶ
金平糖の
苦々しさと
同じ毒を
今浴びてます
愛しつづけて忘れてしまいたい
忘れてしまいたい 泉花凜 IZUMI KARIN @hana-hana5
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