しョータイ厶!?
押し掛け女房は、聞いたことはあるが…彼女とは…あれ?え?えーっと…
えっ!!
ちょ…家に溶け込みすぎなんですがっ!
具体的に現在の状況を実況いたします。
今彼女はうちの母親と料理を作っております。味噌汁のいい匂いがしております。おっと!彼女が普通に妹と会話をしておりますっ!ん!妹がこちらに振り返り訝しげにジト目で見詰めて来ます。見詰められている!一年ぶりにきちんと目が合いました。実は兄の事が好きだったのでしょうか?ツンの期間が長期間なのですが…とんだツンデレです。おっ!彼女は制服にエプロン姿のゴールデンスタイルだ!エプロンからでも分かるふくよかな胸部。
疲れたので彼女の実況はやめます。
妹よ。そんな魚が捌かれ生けずくりにされているような目で兄を見るな。魚類か!こんな美少女が、俺の彼女だというリアルに納得がいかないのでしょう。一番納得いっていないのは、俺ですけどもね。
そしてリビングでの家族の朝の食事が始まりました。彼女と俺が隣に座り母親と妹が対面に久しぶりの家族一緒の朝食であります。
「アイナちゃんそこの醤油取って」
「(やぶさかで…)」
「…でなんで、家に、いんの?」
「「「彼女だからっ!」」」
おいおい…何三人で、声合わせてるの?打ち合わせでもしていたのかな?誰の演出なの?下手すぎなのですが…。研修生からやり直して下さい。
「こんなろくでなしだけど本当に付き合ってくれるの?」
「はい」
頬を赤らめこくりと頷く彼女。
ちょっとお母様。悪口が過ぎますよ。
「こんな根暗のどこがいいんだか…」
久しぶりに聞いた妹の声から発せられたのは悪口でした。
「あははははは…」
俺は頭を掻きながら愛想笑いするしかありませんでした。
「美味しい!」
「アイナちゃんが、お味噌汁作ったんだよ。手馴れてたね。若いのに料理するんだね」
「はい。私お料理好きなんです。お母さん今度コウキ君の好きな料理のレピシ教えて下さい!」
「いいわよっ」
なんだこの嫁姑の会話は!
「アイナちゃんがさっき家に来た時は本当に驚いたわ!もともと目が大きくて、まつ毛長くてお人形さんみたいだったけど、大きくなって!こんなモデルさんみたいになるなんてねぇ!いつ戻ってきたの?」
「小学生一年生の時に、父の転勤で九州に引越して去年こっちに戻って来たんです。東京の大学に通うために。で東京の叔父さんの家にいたんですけど。一人暮らししたくて、無理言って引越したんです」
「母…知り合いなの?」
「何言ってるのあんた!保育園で散々面倒見てくれたお姉ちゃんじゃないの?」
「はぁ!?」
「覚えてないの?本当に?記憶力ないわねぇ。でも覚えなくてどうして付き合うこと…」
「私が告白したんです!」
食いぎみに話に割って入るアイナ。
「「おおっ!!」」
母と妹とのコラボのおお!をお送りしました。何のおお!だよっ!
(ちょっと色々聞きたい事多すぎてパニックなんだけれど!後、上敷領さん年上なの?先輩だった!)
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