第3話 煎茶とは

「夏も近付く♪ 八十八夜♪」

 こちらの歌、ちょっとは聞いた事があるくらい有名ですが、茶摘みの歌だというのはご存知でしたか?

 そんな訳で、今回は緑茶の大半を占める『煎茶』について語って行こうと思います。


 八十八夜とは、暦の上では春に入る『立春』から数えて88日目の事で、およそ5月の頭くらいになります。その時期に摘まれたお茶の新芽で作られたのが『新茶』になります。


 その収穫が終わった後、2回目に新芽が伸びてそれを収穫したモノが『二番茶』。


 ここまでが煎茶で使われるお茶っ葉になるそうです。





 これらの材料を茶農家さんや製茶業者さんで製茶し、出来上がったモノが『荒茶あらちゃ』と呼ばれるモノになります。


 ここから規格に合わないモノを取り除いて選別し、さらに『火入れ』『合組ごうぐみ(ブレンド)』をされ、煎茶になる訳です。意外と手間がかかっているのです。





 煎茶は淹れ方さえわかると、すごく美味しく頂けます。


 美味しい淹れ方を解説すると、


●お湯を沸かして、一度茶碗に注ぎます

●湯通しして温めた急須に茶葉を入れます

●茶碗に入れていたお湯を急須に移します

●フタをして蒸らします

●時間になったら茶碗に注ぎます


 レシピとしては、一人分で、お湯100cc/茶葉2g/蒸らし時間30秒、が目安になります。


 一度茶碗にお湯を注ぐのは、湯温を少し下げるのが理由でして、熱湯ですと余計な苦味や渋味が出てしまうためです。淹れる湯温はだいたい70~80℃くらいが良いようです。


 それから蒸らし時間は、深蒸し煎茶で設定してあります。これが茶葉がシッカリしている浅蒸し煎茶でしたら、蒸らし時間は1分~1分半くらいになります。そこはパッケージを見つつ、調整して下さい。






 まずは近所のスーパーのお茶から、お試ししてみるのが良いかと。急須も100円均一でも販売してますしね。


 たまには、茶葉から淹れてみて下さい。

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