第4章 人物紹介 ※ ネタバレ注意
● 第4章 人物紹介 ●
《ベルクリーノ侯爵家》
・ラウ・ベルクリーノ
ベルクリーノ侯爵家の娘であり、侯爵令嬢。
王都での事件の後、魔法学園に入学を決意。
しかし、入学試験で幼馴染のミリアとクアンと競争目的で実力を抑えることなく出した事でオリジン一位にまでなってしまった。
使い魔召喚では狐型の精霊『シノ』と契約。
だが、それにも留まらず、夜には屋敷を抜け出し、散々迷子になったあげくにスライムを捕まえてくるなどの自由奔放さを発揮している。
なお、魔法学園の授業は筆記の授業になると眠い模様。偶に後ろを見ると、窓際の陽光に当たりながらスヤスヤと気持ち良さそうに眠るラウが見られるとか。
しかし、戦闘になると、ガルス砦では古竜相手に圧倒的な力を見せる程の実力者。
・ラキ・ベルクリーノ
ベルクリーノ侯爵家当主のグランの妻であり、ラウの母親。そして親ばか。
キミウの冒険者や住民からは深い敬意と厚い信頼を寄せられている。
ミリアに戦闘スキルを叩き込んだ師匠でもあり、グランですらラキには勝てないと言わしめる程の実力を所持する。
裏で色々と行っているせいか、ベルクリーノ侯爵家のメイド達はラキこそ本当の家主として忠誠を誓っている。
イーリスとリーリスをガルス砦に送った張本人であり、裏ではラウが授業中に眠る様子をミリアに送ってもらい、帰って来たら怒らなくちゃと思いつつも、頬を緩ませている。
・グラン・ベルクリーノ
ラキの夫であり、ラウの父親。
都市キミウの領主、そしてベルクリーノ侯爵家現当主。ラキ共に親ばか。
ラウが魔法学園に入学するために魔法国に行ってしまった事で、意気消沈していたが、ラキにある事を吹き込まれ、張り切っている。
《ベルクリーノ侯爵家の従者達》
・グレア
ベルクリーノ侯爵家のメイド長であり、全ての従者を統括する獣人族の女性。
メイド隊での序列:第一位『??』
冷静沈着な性格で、氷のような印象を受ける。
とっつきにくい様にも見えるが、世話焼きでよく部下の後処理や教育を担当している。
なお、彼女達のずば抜けた戦闘技術はグレアに教わったもの。だが、彼女達の誰一人としてグレアに勝てる者はいない。
最近では、王都で保護された子達の中でラキが迎えた新しいメイドを鍛えてたりと、多忙な日々を過ごしている。
・イーリス
金獅子と呼ばれる獣人族の中でも極めて珍しい種族。
メイド隊での序列:第二位『
ガルス砦の件もあり、ラキに妹と共にラウの護衛に抜擢され、ラウと念願の再会をした。
赤竜を倒し、ドレ――――使い魔として捕獲する。
・リーリス
イーリスの妹。
メイド隊での序列:第四位『簒奪者』
過去に姉のイーリスと共にラウに拾われてからは彼女に仕える事を目標としている。
だが、幼少期にラウが大怪我を負ってからは自責の念に囚われる姉の側にずっと居続けた姉想いの性格。
しかし、姉のリーリスと共に魔法学園でラウと念願の再会をした。
・ミリア
ラウとクアンの幼馴染。
メイド隊での序列:第五位『
ラウが行方不明になった事でラキとイリーナに師事を請い、急速な成長を遂げた後、ラウの専属従者兼恋人になる。
魔法学園に入学すると、ラウとクアンに続くオリジン三位となった。
ガルス砦では、重傷者軽傷者含めて数百人を回復魔法で回復させた事で、従軍看護婦達からは陰で『聖女』と呼ばれている。
・メイ
アミルの姉であり、ラウの専属従者兼恋人。
メイド隊での序列:第八位『神手』
体内に強力な魔力を秘めており、アミルと主人であるラウ同様、使わない様に封じ込めている。
三人の中では料理担当であり、島にいた頃は料理センスが異常な程に皆無な二人に変わって料理を作っていた。他にも、よくアミルと一緒にラウの服作りに精を出している。現在はそこにミリアや他のメイド達も加わり、ラウの最大の敵と化している。
魔法学園では妹のアミルと共に学園の臨時教師に採用された。
生徒達にはアミルとは違い、冷静沈着な性格と淡々とした口調から女子人気がとても高く、いつの間にかメイを王子様と仮定したファンクラブも存在するとかしないとか。
・アミル
メイの妹であり、ラウの専属従者兼恋人。
メイド隊での序列:第九位『閃破者』
体内に強力な魔力を秘めており、アミルと主人であるラウ同様、使わない様に封じ込めている。エルフであるメイとは違い、ダークエルフである事により、身体が褐色に変化している。
よく休日には戦い好きの内面に反して、家庭的な面を見せる。と言っても、料理は得体の知れない食べ物とも呼べない何かしか生み出さないが。
魔法学園では姉のメイと共に学園の臨時教師に採用された。
生徒達にはアミルの明るい性格といつの間にか距離が近くなっている事が多く、女子と男子の大半を無自覚にドギマギさせている。
なお、教師として入った数日で男女問わず告白され、全員無下なく断った。
そんな、儚く散った生徒の人数は既に二桁を超えるらしい。(メイ談)
《ミリア関連》
・クゥ
いつからか、ミリアと一緒に住むようになった白猫。
偶々食べた林檎のシャリシャリとした食べ応えにハマり、好んで食べる。好物は林檎と魚。
クゥによると、どちらかと言えば魚が上位なのだそう。
日中は外を散歩しているが、夕暮れになるとちゃんと戻って来る。
しかし、何故ミリアの家にいるのかすら不明であり、何処から来たのかすら不明。
魔法学園の使い魔召喚で正式にミリアの使い魔となる。
《リンライト公爵家》
・クアン・リンライト
ある理由で冒険者として都市を転々としていたが、ラウ達に会った事でキミウを拠点にする。
キミウから実家に戻って(連れ戻されて)からは母と姉達に撤退的に鍛えられた。魔剣『赤禍狼』を主体とする近接戦闘を得意とする。
ラウやミリアをからかう事がしばしばあるが、あれはプライドが高い彼女なりのコミュニケーションであり、ミリアはそれを理解しているが、ラウは多分、分かってない。
魔法学園ではラウに続くオリジン二位として位置しており、ミリアと同じように屋敷を設けらる筈だったが、ラウが貰った屋敷で暮らしている。
ガルス砦では、行きに空という高所まで連れられ、二度と竜には乗らないと決めた程の高所恐怖症。
《魔法国に住まう人々》
・マーサ
魔法国にある宿の女将さん。
一家で宿を営んでいるが、宿自体、路地の奥まったところにある為に、基本客は来ない。
その代わり、度々魔法学園の受験時期になると少年少女達の憩いの宿として使ってもらってる。
ワォルトの妻。娘にミマがいる。
ラウ達が去った後、娘のミマがラウから貰った参考書を広げ、頭を捻りながら勉強している様子を眺めては心の中で応援している。
・ワォルト
宿で厨房にて客に出す料理を担当している男性。
マーサの夫であり、ミマの父。
宿の料理人としての他に、魔法国の高級料亭での臨時料理人長としての顔も持つ。
彼曰く、最初は妻の為に腕を振るっていたところ、何故か今に至ったらしい。
・ミマ
リグラ魔法国で宿をやっている夫婦の看板娘。
「魔創師様みたいに立派な人になる!」と言っており、魔法国にいる時にラウ、ミリア、クアンから魔法を教えてもらう。
そこから魔法学園に入学するように勧められた。
ラウと別れる時にラウから参考書を貰い、ラウの事を先生と呼ぶ。
勉強で行き詰まる事があると、母であるマーサに質問する。しかし、その内容が専門用語ばかり口に出すのでマーサにとっては何言ってるか分からず困らせているらしい。
・ミロ
ミマが飼っている猫。
ラウ達が泊まっていた時、昼間になり、暖かな光が入ってくると、布団に包まったラウと一緒の布団で魔法を使って疲れ果てて眠るミマ。その側で体を丸ませて眠るミロの姿があった。
そんな様子をアミル達が魔導具で撮りまくってはマーサさんにも渡していた。
結果、ラウ達が起きると、何故か微笑ましい笑みを向けてくる皆んなの姿があったとか。
ミロはというと、ニャウン♪と意味ありげに鳴いていた。
《魔法学園》
・リンダ・カーメル
ラウの筆記試験の試験官を担当した女性であり、ラウを推薦した教師。
リンダ専用の執務室内は机と長椅子二つのみという簡素なもの。
他の荷物は彼女が持つ二つの研究室に運ばれており、あまり執務室を使わないため、物を置く必要がないとも言える。
・ベルズィン・ペトロフ
使い魔召喚の際に生徒達へ知らされた、三人いる新任教師の内の一人。
ペトロフ子爵家の長男。
顔が良く、自分より目立つ存在を許せない性格を持つ。
しかし、それを前に出す事は無く、どちらかと言えば、人前では人当たりが良く優しい、そして魔法に関しては優秀という面を持つからか、女子生徒からはよくモテる。
魔法学園の卒業生であり、かつてオリジン五位だった人物。
・ターム・ルーファンス
魔法学園に来る以前は魔法国の魔導師以上からなるリグラ魔法軍の団長をしていた。
生徒からは「ルーファンス先生」と呼ばれている。
好々爺。しかし、魔法戦闘の訓練になると鬼の様に怖くなる。
元々魔力量は少ないが、卓越した魔力操作と状況に対応して適切に放たれる魔法から「魔法界の麒麟児」と密かに言われていた程の実力者。
・リィナ
ラウ達と同じクラスになった女子。
リィナにとって、ラウやビクトリアは貴族として最初は見ていたため、距離があったが、今では友達感覚になれた事に密かに喜びを持っている。
ラウ達には言っていないが、精霊が見え、会話することが出来る。
魔執会に所属した同じクラスのミレイア・モントーロとは何か因縁があるようだが……。
・ビクトリア・レオノール
初等部でオリジン六位の実力を持つ、リグラ魔法国出身貴族の女子生徒。
二人の兄を持ち、代々錬金術師として名を挙げてきたレオノール公爵家のお嬢様でもある。
ビクトリアはその家の一人娘であり、錬金術師としての才能を一番に受け継いだ。
人を外見で判断する事はなく、内面で判断する。
最近では、ラウに勝負内容を多彩に変えながら勝負を挑んでは負け越している。
なお、唯一、完膚なきまでに圧勝出来たのが料理対決だったらしい。
クアンやリィナ達がビクトリアの出した料理に十点満点中、八点や九点の高得点を上げ続ける中、ラウが自信満々に出した料理の最高得点が一点だった事でラウは愕然と膝を着いたらしい。
なお、その時に出したのは卵焼きだったが、何故か卵の中に砂糖をぶち撒け、挙句に美味しそうという感情の元入れた蜂蜜や果汁のジュースが卵焼きの味をぶち壊したらしい。
・
ラウ達の後ろの席に座る女子生徒。
和国での十家の一つ『
使い魔召喚では、薄い青が入った身体を揺らす大きな鳥と契約し、『
《総務会》
・ユリア・フォードロヴァナ
魔法学園の魔術機関を纏める存在、『総務会』の会長。
高等部一年、オリジン一位であり、色々な魔法書を読み漁るので『魔の探求者』としても知られている。
彼女は錬金術と魔法を合わせた混合魔法を使うが、魔法の威力を上げるために宝石を大量に使うと、威力も増大する。
それを利用する事で赤竜のブレスを一人で受け止めた。しかし、あまり多用して使うとすぐに金欠になり、節約生活を余儀なくされる。
一時期は昼ごはんが食べられず、総務会の机でへばっていたところ、総務会副会長のアーキスに手作りのお弁当を作ってもらって食べていたらしい。
・アーキス・ボスカン
総務会の副会長であり、暴走するユリアの手綱を握れる数少ない人物。
主に氷魔法を使い、真正面から戦うよりも絡めてを得意とするため、冷血無比と恐れられてる『茨姫』として知られている。
しかし、休みの日になると、自身が契約する使い魔の毛繕いをしてあげたり、遊んであげたりと可愛らしい性格の持ち主。
ただ、それが人前に一切出さないだけで。
・レシャ・ペルシュキナ
ラウが魔法学園の受験中に助けた中等部の女子生徒。総務会に所属している。
淡い栗色の髪と端正な顔立ちの美人であり、魔法国で男爵位の爵位を持つ貴族家系の娘。
守りと魔力量に自信があり、その自信通り、彼女が入っているパーティーでは高い守りを発揮する。
けれど、守りだけでなく、攻撃魔法も中々の威力で学園の中でも実力は高い方。
休日に入ると、一人で街に繰り出し、カフェや雑貨屋巡りをしている。
その時に気に入って買った物は総務会の自机に飾ってあったりするとか。
《魔執会》
・ミレイア・モントーロ
伯爵家の次女であり、姉が魔法学園で魔執会に入った事で劣等生から優等生になったために魔執会に入る事は優秀な人にしか出来ないと考えている。
ラウ達が受けた巳鏡の神殿で水属性適性が高かった女子生徒。
自分が一番でなければ気が済まない性格。
平民は貴族よりも劣っていると考える節があり、平民を毛嫌いしている。
リィナをやけに意識しており、それには姉の影響と去年の入学試験が関係しているようだが……。
・ロマン・ウラソフ
中等部の男子生徒。
商国で、子爵の爵位を持つ貴族家の長子。
貴族ということもあってか、自尊心が高く、同時にプライドも高い。
三会の一つである『魔術執行会』の一員。
入学試験の際、レシャに突っかかつており、ラウにボコられた人。
・マルス・カラフェルト
高等部一年の総務会副会長アーキス・ボスカンと旧知の仲。
魔術執行会の複数いるリーダー的存在。
初等部の時にオリジン一位を取るも、中等部、高等部になるにつれ、他の生徒に抜かされオリジン七位までに落ち込む。
『風の神童』と呼ばれていた過去を持ち、風魔法単体の勝負であればオリジン一位並みの実力を発揮する。
・ニーティ・ラフシア
魔執会の副リーダー的存在。
ノースからは駄犬と陰で呼ばれている。
ラフシアは獣人と人間のハーフであり、外見的には人間の血が色濃く出た。
五感は獣人の血が濃い為、音と匂い、そして気配に酷く敏感。
他の人には隠してはいるが、自分よりも弱い人には軽い世話を焼く。同等か上の人の場合、嫌うか少しの好意を向けるかのどちらか、という両極端でめんどくさい性格の持ち主。
《武連会》
・ノース・ヘクタ
武連会の主に指名されてガルス砦の攻略に乗り出した。
刀を主な武器として使用しており、武連会と魔執会では極度に仲が悪い。
そのため、ガルス砦の際に集められたラフシアとは口喧嘩をよくする。
魔法学園では、刀を腰に差し、着物を着ている事から、和国出身者だと勘違いされる事もしばしばあるのだそう。
《ガルス砦》
・フィーリン
貴族名はなく、平民出で大佐まで上り詰めた優秀な軍人。
部下思いの性格であり、大勢を救うか少人数を救うかという問題に直面した時、全てを救おうとする。
その為、時に冷酷な判断を必要とする軍人には自分は心底合わないと酒の席でよくこぼしている。
・ヌルス・バミィ
フィーリン大佐の部下であり、少佐の位を持つ。貴族名は持ってはいるが、フィーリン大佐の事を上司として、よく思っている。
酒の席では、フィーリンの隣にいつの間にか座っており、誰に何も言われずとも大佐の酌を率先してやっている。
なお、部下には自分でやれ方針。
・ティルソー
ガルス砦所属の軍団長。
熱い性格の持ち主。所謂、熱血漢。
しかし、彼の掛け声で兵士達の士気が跳ね上がるのは間違いない。
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