石田佐吉、(やっと)参る‼︎

第3話:俺があいつであいつが俺で(物理)

夢を見た。俺は、雪のような子猫を助けようとして木から落ちた。その時に何者かの手が見えて迷わずその手を掴んだはずだったが、結局落ちて背中を強かに打ちつけ、動けなくなった所を兄上の手助けもあって家に戻った。

変に現実的であり、非現実的でもある。

まぁ、家督を継ぐ資格など無いこの俺にはお似合いの夢見だ…少し意識を取り戻した俺はそう思いながら、また意識を手放した。


目を覚ませば、いつも通りのはずだ…きっと

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