第7話蓋
蓋を開けるとチャポンチャポンと音がする。
その水の音が狭い部屋に響き渡り体の隅々まで反響する。
箱からはゆらゆらと、湯気が立ち、僕は体を入れた。
そして腰まで浸かった時には体が言うことを聞かず。
淡々と時間が過ぎてゆく。
あぁ、また時間を無駄にしてしまった。
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