誰かの期待で押しつぶされるとはよく言いますが、自分の期待で押しつぶされてしまう人がいます。思ったよりも多く、周囲に。
親と子、先生生徒、上司と部下。そういう「ちょっと踏み込んだ期待ができる」関係の人からの言葉は、知らずのうちに自分に期待を刷り込んでしまいます。周囲はそれに気付かず、自分自身も気付かず。そうして、潰れてしまう。
自分で自分を認められるところへ辿り着くまでに、どのくらいの道を歩くのか。
これは健常者でも、ちょっと個性のある方でも、千差万別です。
年齢も関係が無い。子供でも迷っているし、壮年期の方でも迷っている。
近しい人との距離感は、得てしてそういう不安を増長してしまうということを忘れないようにしたい――そう思えるお話でした。