幼少期
第2話3歳ですよ
【……ティナが行かないならボクも行かない、ティナが行くならボクが守るよ】
あれから月日が流れ、歩けるようになり会話もある程度出来るようになりました。私3ちゃい!
今はお邸内を散歩中です。いや、思った以上に広くて迷子になりやすいです。この広さを全て把握してるメイドさんは凄い……けど毎日色んな発見があるので楽しいです!あっお父様だ!
「おとーさまおはようございます」
「ああティナ、おはよう、今日も家の中を探検かい?」
「はい!」
「危ない所に入らないように気をつけるんだぞ」
「わかりました」
この人はこの家の主私のお父さん、アルタナ・ハートノース、白髪の優しいお父さん、医療や治癒魔術のスペシャリストであり治癒系の能力者だ。
「では、おとーさまいってきます」
「はい、怪我をしないようにね」
「はーい」
私は手を振って散歩を再開する。
そうそうこの2年間でさらにわかったことがある。
まず能力について
この能力というのはこの世界の全ての人が持つもので日常生活で使えるものから戦闘などで使うのまである、これは生まれてから5歳になるまでに開花するものであり血筋、生活環境などが関係してくる、私もこのまま行けば治癒系の能力になると思う。
次にこの国のこと
まず私がいるこの国の名はアスト王国、武力と商売が盛んな国で世界で3番目に大きな国、そして1番敵に回してはいけない国であること、なんで敵にしてはいけないかって?おとーさまによるとむかーしむかしこの国が出来たばかりの時に喧嘩を売ってきた2つの国があり、それが初代国王の逆鱗に触れその2つの国は1夜にして滅んだらしい……
うんやばいね、そんな伝説があったおかげでそこまで大きな争いもなく平和な国ではあるらしい。
そんな国を支えるのが王族であるアストセンタ家と4本柱と言われる4つの貴族がある。
【スペードウェスト家】
騎士の家系で歴代騎士団長のほとんどがこの家の出身、宮廷騎士などを務める、また剣術もすごく右に出るものなどほとんど居ないらしい、能力に関しては特にこれと言ったものはなくバラバラぽい
【ダイヤサウス家】
この国の商売や武器の生産などほとんどがこの家繋がっている、また武器に魔法を付与するのが得意でこの国にある魔剣やマジックアイテムは全てこの家の者が作ったものである、ものづくりに関する能力がほとんどで加工したり掘り出したりと色々いる
【クラブイースト家】
農業や水産業に大きく関わっている、また状況判断や人を動かすのが得意なことから指揮官としても関わっている、能力は千里眼など特殊な眼を持つ者がほとんどで指揮官ポジションになる人はほとんど何らかの目を持っている
【ハートノース家】
治療や魔法に優れた家系で、宮廷魔術師や宮廷治療師を務める、この国の治癒魔法の発展に大きく関わったと言われている、能力は治癒系か魔法に関わる能力が多い、そう私はすごいところに生まれたのである
「それにしてもひろいです」
歩き始めるようになってからだいぶたつけど未だに行けてない場所もある。
図書室だって見上げたら倒れそうなくらいでかい
図書室にはこの国の歴史や人の体のほか絵本や童話、魔法に関する本など色々ある。
そうそう文字は頑張って読めるようになりました、と言ってもなんかの補正かわからないけど何となくは分かったんだよね、ん?あそこにいるのは……
「りょーりちょーさんこんにちは」
「こんにちはティナ様」
この人は料理長のフーペさん、少し丸いが料理の腕はすごくこの家の料理はほとんどこの人が作っている。
「あ、そうだ丁度今いちごのケーキ作ったので食べますか」
「ほんと!たべる」
目をキラキラさせる、私いちご大好き!
料理長さんの後ろをついて行き調理室に入る、調理室には小さな椅子と机がある、何とよく調理室に料理を見に来る私のために置いてくれたという、なんとも有難い、これでゆっくり見れるね、もう少し大きくなったら何か教わろうかな、なんとなくは覚えてるから。
「はいお待たせ致しました」
「おいしそうー」
出てきたいちごのケーキをたべる
ふわふわで甘くて美味しい!
「はは、いつ見ても癒されるなーほんとアリア様を思い出す」
料理長はニッコリと笑いながらこちらを見ていた
ケーキを食べ終わり食器を洗い場に置くと私は頭を下げて調理室にから出る。
扉を開けキョロキョロと辺りを見て歩き出す。
「あ、ねぇねだ!」
廊下を歩いていた姉を見つけ走り出す
「こら、ティナ廊下を走ると危ないよ」
「はーい」
この人は、姉のアリア・ハートノース
私の7歳上の姉でありこの家の長女、父と同じ白髪でセミロング、背が高く胸も成長途中だけど将来有望である、妹の私に凄く優しくよく遊んでくれたりした。
この姉凄いことに5歳の誕生日の時に親が何か欲しいのあるかと聞いたところ「おとうとかいもうとがほしい」と言ったらしい、強い
そんな姉の願いも叶い私が生まれた時には誰よりも喜んだらしい
「ねぇね何してるのぉ?」
「ああそうだった、ちょっと中級魔法の練習をしようと思ってね、今から練習場に行くところだったの、ティナも来る?」
「うん!いくー」
「じゃあ着替え持ってくるね、ティナ分はー、あ、ちょうどいい所に、ねぇティナの着替え持ってきてくれるかな」
姉は近くを通ったメイドに私の着替えを頼むと「ちょっと待っててね」と言い、自分の部屋に向かった
「魔法かー楽しみ!」
この世界の魔法は色んな種類に分かれており
弱い火を起こしたり水を出したり服を乾かしたり、色々出来る【生活魔法】
敵を攻撃する【攻撃魔法】
傷を癒したり、解毒などをする【治癒魔法】
敵の攻撃を防ぐ【防御魔法】
武器や防具、人に力を与える【付与魔法】
その他色々ある
階位や属性などもある
属性は主に攻撃魔法、付与魔法に関係しており
【火】【水】【風】【土】【光】【闇】
がある
階位は攻撃魔法の各属性の他治癒魔法、防御魔法に付けられる
魔法の威力や範囲で階級が変わる、下から順に
【初級】【中級】【上級】【聖天】【極星】
となっている。
一般人が使えるのは上級辺りまでそこから上は才能がある者か必死で勉強して使えるようになる。
極星魔法に関しては使える人はひと握りしか居ないとか何とか
「お待たせ、これティナの分の服」
「ありがとうございます」
「じゃあ行こうか」
姉と一緒来たメイドさんから服を受け取り練習場へ向かう
「ねぇねぇ、さっきねりょーりちょーさんがケーキつくってくれたの」
「へぇいいね、私も小さい頃はよく作ってもらったなー」
「でね、たべてるすがたがねぇねぇのちいさいころをおもいだすっていってたよ」
「えぇ、そんなこと言ってたの?なんだか恥ずかしいな」
姉は少し赤くなり耳をかく。
お話をしながら向かっているが姉の歩幅がでかくて私が普通に歩いていたらすぐに離れてしまう、そのため少し駆け足になり追いかける感じでいる、流石に疲れてきた。
「ああごめんねティナ、こっちおいで」
私が駆け足で追いかけることに気がついた姉はその場でしゃがみ手を後ろに向ける、おんぶしてくれるらしい。
私はすぐに姉の所に駆け寄り少しジャンプをして姉の背中にくっつく
「わーたかい」
いつもとちょっとだけ違う景色に興奮する、これだけでも今まで見えなかった物が見える。
あ、あんな所に絵なんてあったんだ。
「まだ軽いね、友達の話だとこの頃にはもう重いって言ってたけど」
私を背負った姉が言う、確かに軽々と立ち上がったからそこまで重くないんだろう。
「さて、しっかり掴まってね」
「はい」
姉の肩をしっかりと掴むと姉は歩き出す、長い廊下をお喋りをしながら進むのだった
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